今回はコーデュロイのセットアップスーツと、ジャケット単品使いのジャケパンスタイルのご紹介です。
セレクトした生地は、正統派スーツ生地のウールではなく、カジュアル色の強い「コーデュロイ」を選び、オーダーしました。
まず、ジャケットを単品使いした「ジャケスラスタイル」をご紹介します。
ジャケット 45,000円+税(オプション別途)
パンツ 21,000円+税(オプション別途)
シャツ 7,000円+税(オプション別途)
スーツ業界のトレンドは、尚クラシックスタイルですが、少しだけカジュアルに着崩す「抜け感」のあるスタイルも新鮮に感じますので「クラシックをカジュアルに着崩す」スタイリングにしてみました。
チェンジポケットなどでクラシックディテールを残しつつ、素材や着こなしでカジュアルに気崩すのが、今の時代だからこそできるファッションの楽しみ方であり、おいしい部分だと思います。
写真のように首元にネッカチーフやストールを合わせることで、かたすぎないけど、崩しすぎない抜け感のあるドレススタイルに仕上がります。
ディテールはクラシックで固めつつ、コーディネートはジャケスラやネッカチーフを用いて、多様化する今のスタイルにアップデートするのもいいかと思います。
シングルスーツ 59,000円+税(オプション別途)
コーデュロイというと、デニムと共にアメリカンカジュアルの代表格というイメージを持っている方が多いと思いますが、コーデュロイの歴史は古く、一説によると18世紀初頭、ルイ14世を要すフランス王室に献上されたほどの高級品であり、古くから存在するヴィンテージファブリックになります。
その後、イギリスの「カントリー・ジェントルマン」や、アメリカの「アイビーリーガー」達の中で流行し、現在のカジュアルファブリックの立ち位置にいたります。
コーデュロイもデニム同様、長く付き合える丈夫な素材ですので、シワやキズも「味」「経年変化」「思い出」として人生の1ページのように楽しんでいただければと思いますし、楽しんだもの勝ち。な素材とも言えます。
コーデュロイは機能性素材とは真逆のものですが、流行に左右されず着用でき、時の流れとともにヴィンテージに育てていく過程を楽しめる素材です。
次にご紹介するのはセットアップスタイルです。
ダブルスーツ 64,000円+税(オプション別途)
シャツ 8,000円+税(オプション別途)
オフィスカジュアル・ジャケパンスタイルの台頭によって、色合わせやコーディネートに悩まされたり、「わずらわしい・面倒くさいな」って思う時もあると思うのですが、そんな時に活躍するのがセットアップスタイルです。
セットアップスーツは、着るだけでコーディネートが完成してしまう大人の万能アイテムであり、「原点にして頂点」と言える王道スタイリングです。
ウール素材がセットアップスーツの基本であり、どんな場面にも対応可能ですが、昨今の流れとしてはコットンパンツやジーンズで仕事する人も増え、多様化する着用シーンの中で素材を変えて着崩したり、一味違うオリジナリティーあるスタイリングも求められてきています。
ですが、ただ単にオリジナリティーを出せばいいわけではなく、社内やお取引先、着用シーンでの「トーン&マナー」がある中で波長をあわせ、色や素材・ディテールで遊ぶのが、相手を尊重した上での大人の表現方法だと思います。
そうすることにより相手に対して、「心地よい違和感」と「オリジナリティー」を表現することができ、「ほどよい好印象の獲得」や、相手の記憶に残る」ことができると思います。
そして最後にご紹介するスタイルは、より「ドレスダウン」させて、「カジュアルアップ」した休日にも活用できる「セットアップスタイル」です。
インナーにカットソー、足元はスニーカーを合わせ、アメカジっぽい雰囲気を演出してみました。
ダブルスーツ 64,000円+税(オプション別途)
インナーにカットソーを、サラッと合わせるだけで完成する「お手軽スタイリング」ですので「休日」や、タイドアップするのには固すぎる「ちょっとした会食」などラフすぎず、かたすぎずのシチュエーションにオススメです。
秋口にはインナーにカットソーをあわせ、冬にはニットを合わせるのもいいかと思います。
今年は、スーツ業界だけではなく、カジュアルメーカーやブランド・セレクトショップ・古着屋までも、セットアップを多々リリースし、プッシュしていますので、素材をコットンや、コーデュロイ、ストレッチ性のあるポリエステルなどに変えると、休日にセットアップで着ても街で浮き過ぎることなく、オシャレ感アップだと思います。
流行中の「セットアップ」ですが、さかのぼること20年位前の2000年前半、名だたる海外ブランドやドメスティックブランドが、こぞって提案していたり、アメリカのレジェンドバンドであるRed Hot Chili Peppers(レッド・ホット・チリ・ペッパーズ)のギターリストJohn Frusciante(ジョン・フルシアンテ)がFuji Rock2006や「SNOW」のプロモーションビデオにもネイビーブルーのコーデュロイセットアップを着用したりと話題を集めていました。
アメカジを代表する素材のコーデュロイやデニムを、スーツの型でオーダーし、「ラギッド(無骨・丈夫)」と「モード(ドレス)」の相対する部分を掛け合わせ、アンバランスさをあえて楽しむスタイリングもいいかと思います。
色柄違いの生地もご用意も御座いますので是非ご相談ください。
皆様のご来店をスタッフ一同、心よりお待ちしております。