秋晴れの候
毎度格別のお引き立てを賜り、厚く御礼申し上げます。
楽しいシルバーウィークも終わり秋本番といった所でしょうか。
先日、お客様からアメトラってなんですか?
という質問を受けました。
確かに20代~40代の方はあまりご存じの方が
少ないと思います。近年、一部のブランドや雑誌で
トラッド回帰など大々的に宣伝していたのを覚えております。
そこで今回の関内店ブログは
「アメリカントラディショナル」について
簡単ではありますがご案内させて頂きます。
由来
元々はアメリカ東部のアイビーリーグ(アメリカの名門8大学)
モデルのスーツが始まりのようです。
(アメリカントラディショナルモデルを
アイビーと呼ぶ方もいらっしゃいます)
アメリカ西部では別の服装が伝統的であり、
アメリカ全体を象徴するスタイルではないようです。
ジャケット
前ダーツが無く(ウエストの絞りが少ない)、肩パッドも
ナチュラルショルダー(袖付けの出っ張りが少ない、
全体的に丸いイメージのジャケット。I型との表現もあり)が
基本のシルエットになります。
フロント釦は3釦段返りが基本です。
一番上の釦は留めず、段返りに関しては、
一番上のボタンホールは表、裏が逆になっています。
袖釦は2釦が基本です
ネクタイは右下がりのレジメンタルが、よりアメリカ的な装いです。
ベンツにも特徴があり、センターベントが基本ですが、
鉤型になっているフックベントが特徴です。
パンツ
一般的には、ノータック、脇ポケット縦型、
裾折り返し(カフ)付が基本です。
アメリカントラディショナルに関しては
手前どもの店舗でもこだわりのあるお客様が多く、
逆に教えていただく事も多々ありました。
最近ではご注文の数としては減少傾向にありますが、
オーダースーツの中では外せない型紙の一つではあります。
HANABISHIではアメトラ以外にも
いろいろなパターンをご用意しておりますので
オーダースーツに興味がございましたら、
是非、足をお運びくださいますよう
従業員一同心よりお待ち申し上げております。
ありがとうございました。
花菱縫製㈱関内店
阿部 勝義