スーツの寿命は何年?7つの買い替えサインと長持ちさせるポイント
お手入れ
2024.2.6
目次
「スーツの寿命ってどれくらいだろう?」「同じスーツを長く着ているけど買い替えのタイミングが分からない」といった疑問をお持ちの方もいるでしょう。
着古したスーツは第一印象を悪くする可能性があるため、買い替えのタイミングを知って新調することをおすすめします。
そこで今回は、スーツの寿命にフォーカスし、その期間とスーツを買い替えるタイミング、スーツの寿命を縮める扱い方などについて解説します。また、スーツの寿命を延ばす保管方法もご紹介しているので、ぜひ参考にしてみてください。
スーツにも寿命がある
スーツには夏用と冬用があり、それぞれ異なる生地が使われています。そのため、スーツの寿命も夏用と冬用で異なります。
夏用のスーツの寿命は「3~4年」といわれています。ウールやコットンなど風通しの良い素材が使われているため、生地が薄く傷みやすいのです。また通気性を高めるため、生地が織り込みが比較的粗いのも特徴です。この点から、夏用のスーツは冬用のスーツに比べて寿命が短くなっています。
一方で、冬用のスーツの寿命は「4~5年」といわれています。風を通しづらくするため、カシミアやポリエステルなど分厚い生地が使われている上に、生地の織り込みが細かいことから、夏用のスーツに比べて寿命が長いのが特徴です。
ただし、それぞれのスーツの寿命はあくまでも目安です。使用頻度やお手入れの有無などによって前後することがあるため、その点は理解しておきましょう。
スーツを買い替えるタイミングはいつ?
スーツにも必ず寿命は訪れるもの。もし以下でご紹介するポイントに心当たりがある場合、それは寿命が近づいているサインなので買い替えを検討しましょう。
生地のテカリが出たら
生地に負荷がかかると繊維がつぶれて、テカリが出ることがあります。デスクワークの場合はヒップ周り、外回りが多い場合は内股あたりにテカリが出ることが多く、ブラッシングしたりスチームアイロンをかけたりしても元に戻らない場合は、生地の寿命が近づいていると考えられます。そのため、テカリが気になり始めたら買い替えを検討すると良いでしょう。
シワが戻りにくくなったら
スーツのシワは、ハンガーにかけておくだけ、またはアイロンをかけることで簡単に伸ばせます。にもかかわらず、アイロンをかけてもなかなかシワが戻らない場合は、寿命が近づいている可能性があります。生地がくたびれていると考えられるため、買い替えたほうが良いでしょう。
膝や肘の部分に型崩れが見られたら
膝や肘は力が加わりやすく、型崩れが起きやすい部分です。購入当初のスーツなら力が加わってもすぐ元の状態に戻りますが、長く着用しているスーツの場合は型崩れしたままの状態になってしまいます。一度型崩れが起きると修復は困難なため、買い替えを検討することをおすすめします。
糸やボタンがほつれたり毛玉が出たりしたら
パンツのポケット付近や内股あたりがほつれることは珍しくありません。多少のほつれなら修復可能ですが、ほつれがひどかったり多くの箇所で発生していたりする場合はスーツの寿命が近いと考えられるため、買い替えが必要になるでしょう。
また、スーツに使われている生地がポリエステルの場合、毛玉が出ることがあります。毛玉取りで処理することも可能ですが、何度も処理を行うと生地が薄くなってしまうため、その場合は買い替えを検討したほうが良いでしょう。
破損や変色が見られたら
ファスナーが破損したりスーツが変色したりした場合も、買い替えを検討すべきといえます。一部機能の破損に関してはお直しで修復できるケースもありますが、もしそれが何度も続くようであれば買い替えたほうが良いでしょう。
自分の体型に合わなくなったら
太ったり痩せたりして、スーツのサイズと自分の体型が合わなくなることがあります。多少の変化であればお直しで対応することもできますが、もしスーツを着た際のシルエットが大きく崩れるようなら買い替えを検討しましょう。
デザインが古くなったら
購入してからある程度年月が経ったスーツは、今のトレンドから外れてしまうことも珍しくありません。スーツのデザインが周りの人や環境と合わなくなったら、買い替えを検討すると良いでしょう。
これをするとスーツの寿命は縮む!
スーツの扱い方を間違えると、寿命を早めてしまう可能性があります。
毎回同じスーツを着用する
「着慣れているから」と毎回同じスーツを着用すると生地の消耗が進み、寿命が早く来てしまうことがあります。一度着たスーツは、最低でも1日以上はハンガーにかけて休ませると良いといわれているため、少なくとも3着は用意し交互に着回すことが大切です。
クリーニング頻度が高い
スーツのクリーニングの頻度は、シーズンごとに1回が目安です。これ以上クリーニングをするとかえって生地が傷みやすくなってしまいます。そのため、汗を多くかいたり汚れが目立ったりしていないのであれば、日頃のお手入れで済ませましょう。
高温でアイロンがけする
スーツを高温でアイロンがけすると、繊維がつぶれて生地が傷んでしまいます。ナイロンやポリエステルは110~130℃、ウールは140~160℃、麻や綿は180~200℃が目安といわれているため、アイロンがけをする際は適正温度を必ず守りましょう。
裸足で裾に脚を通す
裸足のままパンツの裾に脚を通すと、糸に指が引っかかりほつれてしまう可能性があります。これが何度も続くと裾へのダメージが蓄積して、やつれてしまいかねません。そのため、パンツに脚を通す際は必ず靴下を履くようにしましょう。
正しい保管でスーツの寿命を延ばそう
スーツの寿命を延ばすには、正しい方法で保管する必要があります。
ハンガーにかける
まず、スーツは必ずハンガーにかけて保管することが大切です。とくに着用したスーツはハンガーにかけて陰干しすると良いでしょう。湿気が除去され、臭いやカビを防ぎやすくなります。
ブラッシングする
着用したスーツには目には見えない汚れが付着しています。そのまま放っておくと生地が痛んだりカビや臭いが発生したりする可能性があるため、帰宅したら必ずブラッシングをしましょう。
霧吹きでシワ取りをする
スーツについたシワは、霧吹きをかけることでも元に戻すことが可能です。湿気を与えて一晩ほど自然乾燥させることで、繊維の復元力によってシワが伸びます。
スーツを1着増やすならオーダースーツがおすすめ
スーツを新たに購入する際は、長持ちしやすいオーダースーツがおすすめです。
オーダースーツとは、自分の体型に合わせて仕立てるスーツのことです。採寸したのち一から仕立てるため着心地が良く、身体にフィットし摩耗などが少ないことから長持ちします。そのため、オーダースーツは既製品に比べて寿命が長いといえるでしょう。
この他、オーダースーツを注文する際にスペアパンツをつければ、各パンツの使用頻度が減るためスーツを長持ちさせやすくなります。
寿命を重視してスーツを新調する場合は、ぜひオーダースーツも選択肢に加えてみてください。
まとめ
スーツの寿命は夏用が3~4年、冬用が4~5年といわれています。ただしこれらは目安で、使用頻度や扱い方、お手入れの有無によって前後します。例えば、同じスーツを繰り返し着用していたり、高温でアイロンがけしていたりする場合は寿命が縮む可能性があります。お気に入りのスーツを長く愛用するためには、今回ご紹介した保管方法を意識するようにしましょう。
もし寿命を重視してスーツを新調するのであれば、オーダースーツを選ぶのも一案です。
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