スーツのサイズ感で信頼を勝ち取る!体に合ったスーツを着る重要性と購入時の確認ポイント

スーツの着こなし

2022.4.6

スーツのサイズ感で信頼を勝ち取る!体に合ったスーツを着る重要性と購入時の確認ポイント

既製品のスーツを購入する際、サイズ感をきちんと確認していますか?

大体のサイズが合っているなら大丈夫と考える方もいますが、スーツ選びではサイズ感が何より重要です。ジャケットの肩幅は合っているか、背中に横シワができていないかなど、細かな部分まできちんと確認し、自分の体型に最も近いスーツを選びましょう。

今回は、ジャケットやパンツ、ワイシャツのジャストサイズを確認する方法を注意点などをご紹介します。スーツのサイズ感を確かめる目安として、ぜひご参考にしてください。

スーツはサイズ感が一番大事

スーツは、サイズ感が大事です。サイズが合わないスーツを着用すると、だらしない印象を与えてしまいます。きちんと仕事をこなしていても、スーツの着こなしがその人の良さを損なう原因になることもあるのです。

スーツを選ぶときは「誰に敬意を示し、誰の信頼を得たいのか」という点を考慮することも大切です。人の印象は、出会ったそのときに決まるといわれています。また、その第一印象はずっと残るともいわれているため、初めてお会いする方や尊敬する方、大切なクライアントにはできるだけ良い印象を与えたいですよね。とくに、ビジネスにおいて印象はその人の今後を左右するきっかけにもなるため、自分の体型に合ったサイズのスーツを着ることはもちろん、相手に合わせたスーツ選びを意識しましょう。

スーツのちょうど良いサイズ感は、世代によって異なります。例えば、20代や30代ではジャケットの着丈が短め(お尻が見える程度の長さ)でも大きな問題はありません。しかし、40代や50代以降になると着丈の短さによるカジュアルさが悪目立ちする恐れがあります。中にはマイナスの印象を持つ方も出てくる可能性があるため、相手から見て問題ないと判断できるサイズ感を意識してスーツを選びましょう。

ジャケットのジャストサイズ

ジャケットのサイズを確認するときは、下記の部分をきちんとチェックしましょう。それぞれのパーツが体型にフィットしていなければ、腕を上げたり下げたりする際に違和感を覚えることもあります。「自分の体にフィットしている」という感覚を意識することが大切です。

ジャケットの肩幅のサイズは、しっかり確認しましょう。
ジャケットを着た状態で下記にあてはまるなら、正しいサイズと思って問題ありません。

①ジャケットの肩と袖の縫い合わせが、肩骨の位置にきている

②縫い合わせの部分を指でつまめる

③肩の盛り上がりがジャケットよりもほんの少し外側に出ている

④肩のラインがまっすぐで、ボコボコと盛り上がっていない

着丈

一般的な着丈の長さは、お尻が隠れるほどです。まっすぐ立ったとき、裾が人差し指の第二関節に届くほどの長さなら問題ないでしょう。

着丈が短いとカジュアルな印象が強くなるので、ビジネスシーンにはあまり適しません。一方で、着丈が長すぎると野暮ったい印象を与えるため、試着を行い着丈の長さを確かめましょう。

胸周りのサイズのチェックは、ジャケットのボタンを閉めた状態で行います。自分の体型に合っている場合、胸部分の生地は必要以上に余りません。

しかし、ジャケットのサイズが小さいと横向きにしわが、大きいと全体的に縦にしわが寄ります。とくに、細身のスーツはしわができやすいため注意が必要です。

ジャケットの襟がきれいに胸に沿っており、ボタンを閉めた状態でも胸にこぶし1つ分入るゆとりがある、ジャケットの前部分にしわが寄っていないなどを確かめてみましょう。

袖丈

袖丈の長さを確かめる方法は、2つあります。

①机に手をつき、手の甲にジャケットの袖が軽くかかる程度の長さかを見る

②手をおろしたときに、袖口からワイシャツが1cm〜1.5cmほど出るかを見る

袖丈が長いとだらしない印象になり、短すぎるとワイシャツが見えすぎてしまうため見栄えが悪くなってしまいます。鏡を見たり、人に見てもらったりしながら、ちょうど良い長さかどうかをチェックしてください。

背中

ジャケットは、背中のラインにも注目して選びましょう。スーツが自分の体型に合っていれば、ジャケットの背中のカーブが、自分の背中のカーブにきれいに沿います。
ジャケットを着たとき、肩甲骨の間にある溝に横方向のシワが入っているなら、そのジャケットはあなたに適したサイズではありません。1サイズ大きいものを選んでみてください。

アームホール

アームホールが小さい、またはアームホールの位置が体に合っていない場合、脇が押し上げられて動きづらく感じるケースがあります。アームホールのサイズが合わないまま着用を続けると、脇の部分がこすれて痛みが生じることがあります。また、圧迫により血流が滞ると肩こりなどを引き起こす可能性もあります。一方、アームホールが大きいと腕を動かしたときに見頃が持ち上がります。必要以上に生地に負担がかかりスーツが傷みやすくなる他、肩や腕にスーツの重さがかかるため体の不調にもつながる恐れがあります。
アームホールは小さすぎても大きすぎても良い影響を与えないため、自分の体に合ったサイズを探しましょう。

後ろ襟

ジャケットの後ろ襟は、首の後ろにフィットしているのがベストです。襟が首の後ろから離れていたり、ギュッと押さえつけられてしわが寄っていたりする場合は、適正サイズではないと判断できます。体型のクセや姿勢、肩の形状などに合わせてジャケットを選んでみましょう。

パンツのジャストサイズ

パンツの適正サイズは、ウエスト、ヒップ、太もも周り、裾丈の長さに注目して判断しましょう。

ウエスト

ビジネススーツの場合、ウエストの正しい位置はヘソの下、腰骨の高さです。また、ベルトをしなくても下にずり落ちてこない状態が、正しいウエストサイズです。

ウエストサイズが合っているとパンツのポケットは開かず、スッときれいな形を保ちます。そのため、試着の際はポケットの状態も忘れずにチェックしてみてください。

加えて、試着するときはポケットに手を入れて、パンツを軽く下に下げます。ウエストサイズが合っているなら自然と腰骨の位置で止まります。

ウエストラインが腰骨より上の位置でも下の位置でも不恰好に見えてしまうため、自分に合ったサイズのパンツを正しい位置ではくように意識しましょう。

ヒップ

パンツをはいたとき、お尻の形が浮き出てしまっているなら、1サイズ大きいものを選びましょう。ジャケットはフィット感が重要ですが、パンツの場合、フィットしすぎた状態はあまり好ましいとはいえません。もちろん大きすぎるのも生地が余って美しくないため、多少ゆとりのあるパンツを選ぶことが大切です。

太もも周り

太もも周りをチェックするときは、パンツをはいて立ち、太ももの裏側の生地にゆとりがあるかを確認します。指でつまめる程度のゆとりがあれば問題ありませんが、余りがない、または余りすぎているときはサイズ変更が必要でしょう。

なお、細身のスーツはヒップ周りや裾の幅を、あえて細くデザインしているため、その限りではありません。

センターライン

サイズにはあまり関係ありませんが、パンツのセンターライン(クリース線)がまっすぐ入っていると着用時のシルエットがきれいですし、足長効果が期待できます。また、O脚やX脚の場合も、センターラインが入っていることで視覚的にシルエットを美しく見せられます。
オーダースーツなら体型のクセを考慮したスーツを仕立てられるため、O脚やX脚にお悩みの方もぜひ検討してみてください。

裾丈の長さは、選んだスーツによってきれいに見える長さが異なります。

例えば、スタンダードなビジネススーツは、ハーフクッション(靴の甲部分に裾がかかり、たわんで見える状態)にするとパンツのセンターラインが美しく見えます。一方、細身のビジネススーツはノークッション(パンツの裾が靴の甲部分にあたらない状態)のほうがシルエットが美しく見えます。

スーツに合わせて、最適な裾丈の長さを確保しましょう。

ベストのジャストサイズ

スリーピーススーツでは、ベストのサイズも確認することが大切です。ジャケットを着ているから見えないだろう、と思う方もいるかもしれませんが、ジャケットを脱いだときにスーツの顔となるのがベストです。そのため、どこから見ても美しいシルエットを作るためにベストのサイズもしっかり確認しましょう。

ウエスト周り

フィット感を重視した結果、あえて小さめのベストを選ぶという方も少なくありません。しかし、ベストのサイズが小さいと、立ったときのシルエットはきれいでも、座ったときはシワが寄り苦しく感じてしまいます。

①立ったときにボタンの周囲にシワができない

②座ったときにベストの生地が軽く張っているもの

上記にあてはまるものが、自分の体型に適したベストです。見栄えの良さ、着心地の良さを保つためにも、ウエスト周りのサイズ確認は必須といえます。

着丈

ベストの着丈は、ベルトが隠れる程度の長さが適正です。短いベストを選ぶと、ベストとパンツの間にできた隙間からワイシャツやネクタイが見えてしまい、不恰好な印象を与えてしまいます。

ワイシャツが見えない充分な長さを確保するためにも、パンツのベルトと後ろポケットの中間くらいまで長さがあるベストを選びましょう。

ただし股上が浅いパンツの場合、「ベルトが隠れる長さ」でベストを選ぶと着丈が長めになることがあります。「正面からはベルトのバックルが見えず、横裾からはベルトが見える着丈」にすることで、パンツの股上が浅くてもバランスの良い着こなしになります。

なお、どうしてもベルトのバックルが隠れないという場合は、ベストの着丈を長くするのではなく、ワイシャツが見えない着丈にすることを意識しましょう。

後ろ襟

ジャケットと同様、ベストの後ろ襟も首の後ろにフィットしているサイズを選びましょう。浮いたり隙間が開きすぎているとジャケットを着用したときのシルエットにも影響します。後ろ側はあまり意識しない部分なので、鏡でチェックしたり第三者に確認してもらったりと慎重にサイズを選びましょう。

ワイシャツのジャストサイズ

鏡の前でワイシャツのサイズを確認する男性

ワイシャツのサイズが合っていないと、ジャケットを脱いでワイシャツ1枚になったときに見栄えが悪くなります。下記のポイントをチェックして、自分の体型に合ったワイシャツを見つけましょう。

首周り

首周りのサイズは、ワイシャツ選びでは重要なポイントです。首周りがきついとボタンを上まで留めることができず、逆に緩すぎると首周りが浮いたようになります。ネクタイをしたときの収まりが悪く、見た目の美しさも損なわれてしまうため注意が必要です。

一番上のボタンを留めて、指が2本入るほど隙間ができていれば、首周りのサイズは問題ありません。よりフィット感を求める方は指1本、ゆったりめが好きな方は指3本が入る隙間を確保しましょう。

裄丈

裄丈(ゆきたけ)は、ワイシャツの袖の長さです。ワイシャツの後ろ、首のつけ根にある骨の部分から肩をとおり、袖口までを測った長さを指します。
実際の袖の長さに2cmほどプラスした長さが、裄丈の理想的な長さです。この2cmはジャケットを着用した際に袖口から出る部分なので、長めの袖にしたいなら裄丈に3cm〜4cmほど長さをプラスしましょう。

首周りや裄丈だけを確認してワイシャツを選ぶと、肩幅の位置がズレてしまうことがあります。多少ズレても気にしないという方もいますが、サイズが合わないワイシャツを着続けると、肩や腕の動きが制限されて痛みが出ることもあるため注意が必要です。

できるだけ試着を行い、着たときに違和感がないか、肩幅の位置はズレていないかを確認した上で購入しましょう。

サイズ感を損ねないワイシャツの着こなしマナー

サイズ感を意識してスーツを選んでも、ワイシャツの着こなしマナーが悪いとトータルの評価が低くなってしまいます。

ビジネススーツに合わせるワイシャツは、レギュラーカラーやワイドカラーを選びましょう。ボタンダウンのシャツはカジュアルな印象が強いため、オフィスカジュアルを推奨している企業でない限りは避けたほうが賢明です。ワイシャツ着用時には、ワイシャツの襟がジャケットのラペルから出ないように注意してください。

ワイシャツの下は何も着ないのが基本ですが、高温多湿の日本ではワイシャツが汗だくになってしまうためインナーを着用しても問題ありません。ただし、着用するインナーの色は白やベージュのVネック、クルーネックを選びましょう。

スーツのサイズ感にトレンドはある?

「美しくスーツを着る」という心持ちは今も昔も変わらないでしょうが、スーツのサイズ感に関していえば、その時々でトレンドがあります。

例えば、一昔前にはパンツの裾丈は長めがトレンドでしたが、近年は裾丈が短いものが好まれる傾向にあります。また、カジュアルファッションでトレンドのビックシルエットの影響から、最近ではタイトにもルーズにも見えない絶妙なサイズ感のスーツが人気です。ピシッとしたスーツのイメージとは異なり、ゆるく着こなしを楽しむ方も増えています。

今のトレンドをスーツの着こなしに反映することは大切です。もちろん、スーツを着たときのシルエットが美しく保たれることが前提にあるため、先にてご紹介した各パーツのポイントや注意点を踏まえた上で、トレンドを感じさせるエッセンスを追加してみてください。

小物のサイズ感にも目を向けよう

ネクタイ

スーツの着こなしをワンランクもツーランクもアップさせたいなら、ネクタイや靴、バッグなどの小物にも気を配りましょう。ネクタイや靴、バッグはデザインやサイズによって見栄えが変わります。組み合わせ次第で「洗練されて都会的」「モダンでおしゃれ」「クラシカルで重厚感がある」など、相手へ与える印象を操作できます。スーツで表現したい自分のイメージを明確にした上で、スーツ用のファッション小物を選んでみてください。

持っておくべきアイテム

シャツやネクタイ、靴などは種類が豊富なので、「何を選んで良いか分からない」と悩む方もいるでしょう。そんなときは、組み合わせやすい汎用性の高いアイテムを選んでみましょう。

ワイシャツは白とブルーの無地が着回し力抜群です。綿100%なら着心地が良くて、適度な光沢で大人っぽさも感じられます。黒やネイビー、グレーといった定番のスーツの色とも相性が良いため、それぞれで1枚は持っておくことをおすすめします。ジャケット着用時を想定し、体に合ったサイズ感のものを選んでください。また、ネクタイはネイビーの無地や小紋柄がおすすめです。シンプルで控えめながら地味すぎるわけではないため、さりげない大人のおしゃれを楽しめます。

ベルトと靴は同じ色にすると統一感が出ます。黒とダークブラウンが使いやすいですが、優しい雰囲気を演出するならダークブラウンがおすすめです。
ベルトに関しては、ビジネスシーンでは幅が3cm前後のサイズ感のものが使いやすいです。バックルも含めてデザインがシンプルなものを選びましょう。靴はレザーのストレートチップがぴったりです。スタイリッシュで洗練された印象になるため、小物は黒ばかりという方は一式揃えてみてはいかがでしょうか。

全てのスーツがお直しできるわけではないと知ろう

自分にとってちょうど良いサイズ感のスーツがずっと販売されているかは分かりません。もし見つからないときは、お手持ちのスーツのサイズ直しを検討してみましょう。お直し専門の店舗なら、サイズを小さくしたり裾などを短くしたりといった簡単なお直しはすぐに対応してもらえます。

ただし、全てのスーツのお直しに対応できるわけではありません。しわをなくす、肩のボコボコした部分を直す、パーツの位置をズラすなど大幅な修理には対応できないこともあります。縫製から直す必要があるため、修理するよりも新しいスーツを仕立てたほうが安く済むケースもあります。

サイズ感の適したスーツならオーダーがおすすめ

仮縫いをしている様子

自分のサイズにぴったりのスーツを手に入れるには、オーダースーツがおすすめです。採寸した結果をもとにスーツを仕立てるため、お直しで修正するよりもフィット感があり、着心地が良いです。
オーダースーツは高級で敷居が高いと思われがちですが、仕立ての方法(オーダー方法)によって費用や納期が変わります。既製品のスーツと変わらない値段で仕立てられるオーダースーツもあるため、ぜひチェックしてみてください。

まとめ

既製品のスーツを購入する際は、ジャケットやパンツ、ワイシャツを試着し、自分の体型に近いものを選ぶことが大切です。肩幅や着丈、袖丈、首周り、裾、ウエスト周りなど、各パーツのサイズ感をぴったり合わせることで、前面・側面・背面とどこから見ても美しいシルエットに仕上がります。

なお、既製品のスーツのサイズ直しをする場合、デザインが崩れてしまうこともあります。スーツのサイズ感とデザイン、着心地を重視するなら、既製品ではなくオーダースーツがおすすめです。

1935年創業の老舗ブランド「HANABISHI (花菱)」のオーダースーツは、完全国内縫製。熟練したプロフェッショナルフィッターが採寸し、あなたのご要望に合うフィットした1着をご提供いたします。初めてオーダースーツを作る方限定のお得なプランも実施しています。ぜひ、以下のリンクからチェックしてみてください。

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