メンズのオフィスカジュアルとは?基本のポイントとマストアイテムの選び方

スーツの着こなし

2023.2.8

オフィスカジュアルな服装を取り入れる企業が増えていますが、どんな服装なのかと問われると具体性に欠けてしまうという方もいるのではないでしょうか。「就職・転職希望の企業がオフィスカジュアルを推奨している」「会社の方針転換でオフィスカジュアルになる」など、そうなったときに慌てないようにオフィスカジュアルについて知っておくことをおすすめします。 

今回は、オフィスカジュアルとは何かを主軸に、オフィスカジュアルのポイントや揃えておきたいメンズのマストアイテムなどをご紹介します。 

オフィスカジュアルとは?

オフィスカジュアルは、“カジュアルな要素を含めたビジネスファッション”のことです。もちろん会社が認める「働きやすい服装」であることが前提であり、社内外の方々に失礼にあたらない「最低限の礼儀を守った服装」であることが求められます。 

オフィスカジュアルでは、「終日お客さま(外来者)対応がない職場」と「お客さま対応がある職場」で装いが変わります。 

前者の場合、同僚に不快感を与えない清潔感のある装いであれば、普段着に近いカジュアルな服装でのオフィスワークも許されています。一方、後者はオフィスカジュアルよりも「ビジネスカジュアル」が推奨されます。

ビジネスカジュアルとの違い

オフィスカジュアルとビジネスカジュアルは、どちらも同じようなシーン・意味合いで使われるため、同じものと認識している方もいるでしょう。確かに2つに明確な違いはありませんが、ビジネスカジュアルに関しては、“外出着として失礼のないようジャケット(襟付きのトップス)を着る”という暗黙の了解があります。「ジャケパン」や「セットアップ」のようなスーツに近い服装を選ぶのが最適解でしょう。 

このことから、ビジネスカジュアルはオフィスカジュアルよりも「お客さま対応がある職場に向いている装い」といえるのです。

メンズのオフィスカジュアルに欠かせない6つのポイント

オフィスカジュアルの男性

メンズのオフィスカジュアルでは、下記のポイントを押さえて服装を選びましょう。 

清潔感のある服装を心掛ける

ビジネスシーンでは、清潔感と相手を不快にさせない心配りが大切です。例えば、シャツを着るなら「シワを残さない」「ボタンを開けすぎない」「肌着を透けさせない」などを意識します。いくら会社がオフィスカジュアルを推奨しており自由な服装をOKとしていても、清潔感がなくてだらしない服装は避けたほうが賢明です。

体型に合った服を着る

ビジネススーツと同様に、オフィスカジュアルでも自分の体型に合った服を着るようにしましょう。サイズが合っていないとだらしない印象になり、社会人らしさや信頼性などが損なわれてしまいます。 

シャツやジャケットを着用する際は、オーダーメイドもおすすめです。既製品は標準的な体型をベースに作られているため、なで肩や猫背など体型に特徴がある方だと、ぴったりのサイズを見つけるのは困難でしょう。オーダーメイドなら自分の体型に合わせてサイズを調節するため、動きやすく快適なものを作れます。 

トップスはジャケットや襟つきにする

ジャケットや襟つきのトップスを着ると、大人っぽくてしっかりとした印象を与えられます。例えば、インナーが襟なしのものでもジャケットを羽織ればきちんと感が出ますし、急な来客があった場合にも対応できるためビジネスシーンで重宝するでしょう。「着るかどうか分からないのにジャケットを毎回持っていくのは面倒」という方は、置きジャケがおすすめです。

無彩色をベースに、有彩色を1色取り入れる

メンズのオフィスカジュアルでは、無彩色(黒やグレーなどの色味のない色)をベースに有彩色(黒・グレー・白色以外の色)を1色だけ含めたコーディネートを意識しましょう。 

職種にもよりますが、鮮やかな色や明るい色は目立つため、ビジネスシーンには不向きな場合があります。「無彩色ベース+有彩色1色」にあてはまっていても、赤や黄色などの派手な色は避けたほうが良いでしょう。ベージュ、ブラウン、カーキなどの主張が少なく落ち着いた色がおすすめです。 

素材ごとの特徴を把握してコーディネートに取り入れる

同じようなデザインの服でも、素材によってフォーマルよりか、カジュアルよりかに違いがあります。例えば、天然繊維の中でも「ウール」や「シルク」は高級感があり、ぴしっとした印象を与えますが、「コットン」は先の2つに比べるとハリコシが強く、カジュアルな印象になります。 

また、ウールであってもフランネル素材はカジュアルな雰囲気があり、保温性も高く秋冬におすすめの素材です。 

化学繊維であるナイロン素材やポリエステル素材は、ウォッシャブルなどの機能性スーツや、ストレッチ性のあるスポーツウェアなどに使われることもあります。カジュアルな印象が強い素材ですが、デザインや着こなし次第ではオフィスカジュアルに取り入れることも可能です。

パンツの丈を意識する

パンツ丈は、見栄えに関係する重要ポイントです。パンツ丈がちょうど〜長いとフォーマルに、短いとカジュアルになります。オフィスカジュアルにおいては、パンツ丈はたるみが出ない長さを意識することが大切です。丈の調整をきちんと行うようにしましょう。

オフィスカジュアルにデニムやTシャツを着用して良いの?

基本的にデニムは作業着に分類されるため、オフィスワークには不向きです。しかし、会社が認めていればその限りではありません。社内や取引先で不快に思われないようにダメージジーンズなどは避け、清潔感のある装いを心掛けましょう。 

また、Tシャツも会社が認めているなら問題はありません。襟元に伸びがないもの、オフィスに違和感を与えないものなど、客観性を意識して選ぶことが大切です。 

オフィスカジュアルはどう作る?メンズのマストアイテムと選び方

オフィスカジュアルの男性たち

こちらでは、メンズのオフィスカジュアルに欠かせない各アイテムの選び方をご紹介します。

ジャケット

オフィスカジュアルでは、「光沢がない生地」かつ「芯地のないジャケット」を選ぶのが基本です。先でも述べたように、服は素材によって見た目の印象が変わります。実際に試着をしたり、組み合わせのバランスを考えたりして、ちょうど良いものを選びましょう。 

また、ブラックやネイビーなどの暗めの色はフォーマル度が高く、ベージュやライトグレーなどの明るい色はカジュアル度が高くなります。会社で浮かないように、ジャケットの色はオフィスの雰囲気を意識して選ぶことが大切です。 

なお、ジャケットのサイズはぴったりなものを選び、仮に既製品にない場合はオーダーメイドも視野に入れることをおすすめします。 

カーディガン・ベスト

カーディガンやベストは、秋冬や、まだ寒さが続くような春に持っておきたいアイテムです。カーディガンはシャツやTシャツの上からさっと羽織れる他、タートルネックの上から着るとおしゃれになるので、ちょっと席を外す際にも重宝します。また、ベストをシャツの上から着るだけできちんと感が出ますし、重ね着によって防寒対策にもなります。

インナー

ビジネスファッションのインナーの中で、最もフォーマル度が高いのは「白シャツ」です。順に「色柄シャツ」「ポロシャツ」「カットソー(Tシャツ)・ニット」と続きます。インナーはジャケットやパンツなどの組み合わせを考慮して選びましょう。 

例えば、柄入りのカジュアルジャケットを着用するならインナーは白シャツに、フォーマルなダークトーンのパンツを穿くなら明るいシャツや色つきのポロシャツにというように、フォーマルとカジュアルのバランスを考えることが大切です。 

パンツ

パンツは、スラックスかチノパンがおすすめです。色つきでもカジュアルになりすぎないため、ビジネスシーンにも合います。 

パンツの丈は、立っているときに靴下が見えないほどの長さである「ノークッション」が基本ですが、カジュアルさを出すならくるぶしが出るほどの長さである「アンクル丈」も良いでしょう。パンツの丈が短いものは春夏にぴったりですし、涼しげな印象も与えられるため、状況に合わせて使い分けてみてください。

セットアップ

オフィスカジュアルな装いに慣れていない初心者の方には、セットアップがおすすめです。上下セットになっているので、コーディネートに悩む心配はありません。ジャケットだけ、パンツだけとそれぞれ単体で使用できるため、他の服と合わせて着こなしを楽しむことも可能です。 

なお、1着目に選ぶならビジネスファッションでは定番の「ネイビー」がおすすめです。着回し力がありますし、爽やかさと誠実さを演出できるためオフィスカジュアルにぴったりといえます。

ジャケットにパンツを合わせるきれいめスタイルなら「レースアップシューズ」が、襟付きのシャツを羽織りとして使ったりポロシャツを合わせたりするカジュアルスタイルなら「ローファー」などがおすすめです。 

また、カジュアルな服装にスエード素材の靴を合わせるなど、靴の素材にも注目するとよりコーディネートの幅が広がるでしょう。近年はスーツスタイルと合わせやすくデザイン性が高い革製のスニーカーも登場しています。スニーカーでの通勤・執務が許可されているなら、ぜひレパートリーに加えてみてはいかがでしょうか。 

なお、靴の色はベルトの色と合わせるのが基本です。 

バッグ

オフィスカジュアルな服装に合わせるなら、トートバックやバックパック(リュック)がおすすめです。革製のものにすればカジュアルな印象が和らぐため、ビジネスシーンにもなじみます。 

また、スーツを着る機会があるという方であれば、ブリーフケースとバックパックの両方の機能がある2way仕様のバックもおすすめです。

これだけはダメ!オフィスカジュアルでも許容できないNG例

会社によってはオフィスカジュアルの規定が緩いところもありますが、下記に該当するものは避けるようにしましょう。 

ビジネススーツにカジュアルなアイテムを合わせる

「ビジネススーツのジャケット×チノパン・ポロシャツ」というように、ビジネススーツにカジュアルなアイテムを合わせるのはやめましょう。デザイン性や生地感、素材の持つフォーマルさやカジュアルさのレベルがちぐはぐになり、他者に違和感や不快感を与えてしまう恐れがあります。 

お手持ちのビジネススーツを着回すよりも、オフィスカジュアルに合うアイテムを新たに揃えたほうがまとまりのあるコーディネートに仕上がります。とくに、オフィスカジュアルに不慣れな方だと組み合わせを誤る可能性が高いため、上から下まで新しく揃えたほうが安心です。 

汚れがある服装やよれよれの服装

汚れがある服装やしわなどでよれよれの服装はオフィスには不向きです。清潔感のない装いは自分自身だけでなく、会社の信用も損なう恐れがあるため注意しましょう。新品の服やデザイン的なものでも、汚れている(汚れて見える)服や、首周りが切れていたり、よれていたりする服は避けたほうが賢明です。

派手で目立つ色や全身黒の服装

色使いが派手で目立つ装いはオフィスでは浮くため、会社が良しとしていても避けたほうが無難です。また、全身黒の服装も冠婚葬祭のイメージがあるため、ビジネスシーンには不向きといえます。 

短パンやサンダル

短パンやサンダルなど肌の露出が多い装いは、だらしない印象を与えがちです。また、露出の多い服装に一定の不快感を示す人もいるため、不要な揉めごとを避ける意味でもビジネスでは着用しないほうが良いでしょう。 

まとめ

メンズのオフィスカジュアルは、ポイントを押さえればそこまで難しくありません。着回しやすいジャケットやパンツ、シャツなどを揃えれば、すぐに快適なオフィスワークを実現できるでしょう。 

ジャケットやパンツ、シャツなどはオーダーメイドするという手もあります。サイズが合う服は動きやすいため、長時間着用していても疲れにくいです。既製品では納得できるものが少ないという方は、オーダーメイドも検討してみてはいかがでしょうか。 

1935年創業の老舗ブランド「HANABISHI (花菱)」のオーダースーツは、完全国内縫製のイージーオーダーです。さまざまな体型の方に合わせた補正が可能で、熟練したプロフェッショナルフィッターが採寸し、あなたのご要望に合うフィットした1着をご提供いたします。ジャケットのみ、シャツのみ、カジュアルなセットアップスーツなど、ぜひご要望をお聞かせください。初めてオーダースーツを作る方限定のお得なプランも実施しています。ぜひ、以下のリンクからチェックしてみてください。 

西林 和之
Writer
西林 和之
株式会社花菱
2015年HANABISHIに入社。経営企画部を経て、現在はマーケティンググループ長として、販売の企画、コンテンツマーケティング等を担当。
2015年HANABISHIに入社。経営企画部を経て、現在はマーケティンググループ長として、販売の企画、コンテンツマーケティング等を担当。
人気記事
コラムカテゴリー
ご来店予約はこちらから 来店予約をする

新着記事 New articles

オーダースーツ専門店花菱
店舗一覧
Shop List

初回限定クーポン