クールビズのシャツはどう選ぶ?夏がはじまる前にマナーや着こなしをおさらいしよう
スーツの着こなし
2023.7.19
目次
じめっとした梅雨が終わり夏が到来すると、いよいよクールビズがはじまります。しかし、「クールビズに適した装いが分からない」という悩みや、「そもそもルールなんてあるの?」という疑問を抱えている方もいるのではないでしょうか。
そこで今回は、クールビズの概要や服装について解説するとともに、シャツ選びのポイントや着こなしマナーなどをご紹介します。クールビズへの切り替えがスムーズにできるように、ぜひご参考にしてください。
クールビズとは
クールビズとは「高温多湿の夏を冷房に頼りすぎず、軽装にすることで乗り切ろうとする取り組み」です。2005年から2020年においては、5月1日~9月30日が「クールビズ期間」として公式に指定されましたが、2021年からは期間を指定しないようになりました。クールビズの開始は企業や職場に一任されることになったため、暖かい気候などの土地柄によっては期間が長くなったり短くなったりします。
クールビズの服装
クールビズの期間だけでなく、服装についても環境省から具体例が提示されています。
例えば、クールビズ期間中のノーネクタイは問題ないですが、ノージャケットは徹底されておらず、「良しとするけど状況に応じて着用」と受け取れる内容になっています。
また、半袖シャツは良しとされていますが、ポロシャツは不可となっています。もちろん会社によってカジュアルな装いがOKなところもありますが、ベースとなる装いを知っておくことでTPOに応じた服装を選べるようになるでしょう。
クールビズのシャツを選ぶポイント
一般的にクールビズではシャツを着用しますが、どんなシャツを選べば良いのでしょうか。
生地
吸汗速乾性に優れた「クールマックス」、通気性が良くさらりとした風合いの「ビズポロ生地」、吸水性や通気性、耐久性を持つ「リネン」など、暑い夏でも涼しくて快適な生地がおすすめです。
襟の形
襟先が180度開いている「ホリゾンタルカラー」や、襟先をボタンで固定する「ボタンダウン」のシャツがおすすめです。前者は第一ボタンを外したときの首元が涼しげで、後者は立体感があるためノーネクタイでもシルエットがきれいです。
色や柄
夏は、さわやかで涼しげに見える白やサックスブルーが好印象です。また、柄ものを取り入れるならすっきりしたラインが印象的なストライプがおすすめです。
袖の長さ
クールビズ=半袖シャツをイメージする方もいるかもしれませんが、クールビズ期間でも基本的に長袖がおすすめです。通年着まわせる他、取引先の方と会うときや来客時対応、フォーマルな場面などにおけるジャケット着用にも対応できます。
クールビズで気をつけるべきシャツの着こなし
クールビズは涼しげなシャツ・服装なら何でも良いと思われがちですが、シャツの着こなしにはある程度のマナーがあります。下記の点に気をつけてクールビズを快適に過ごしましょう。
相手に合わせたクールビズを意識する
クールビズが自社主導になったいま、実施する企業だけでなくしない企業も出てくるはずです。そういった取引先に訪問する際、クールビズを意識したラフな服装で行けば担当者は良い顔をしないでしょう。クールビズは相手への配慮も大切です。最初はビジネススーツで訪問し、クールビズを実施しているか、取り組みに関してどう感じているのかなどの温度感を確認しましょう。
ジャストなサイズ感のシャツを選ぶ
クールビズ期間中でも、自分に合ったサイズ感のシャツを選ぶようにしましょう。「涼しげに見えるように」「ラフな着こなしを楽しみたい」などの理由から大きめのシャツを着たいと思う方もいるかもしれませんが、クールビズ期間中の装いも認識は「仕事着」です。自分の体型に合ったシャツを着て、きちんとした印象を保つことが大切です。
インナーが見えないようにする
基本的に「シャツの下には何も着ない」というのが国際基準ですが、日本の気候は高温多湿なので素肌のままだとシャツが汗で張りついたり透けたりします。ベタベタして着心地が悪いと感じる方もいるでしょうから、そういう方はインナーを着用しても問題ありません。
ただし、インナーは見えないように工夫しましょう。クールビズ期間中はノーネクタイなので、一般的にシャツの第一ボタンは外します。首元からインナーが見えないように首回りのデザインが「V型」や「U型」、かつ透けないように肌と同系色の目立たないインナーを選ぶようにしましょう。
長袖シャツを袖まくりしたらその日は戻さずそのままにする
長袖シャツを着たとき、暑いからと袖まくりをすることがありますが、一度でも袖まくりをしたらジャケットを着用しない限りは戻さずそのままにしましょう。袖まくりによってシワが寄っているのでだらしない印象になります。
なお、フォーマルなシーンでは袖まくり自体がマナー違反なので注意しましょう。
きれいな腕まくりの方法と注意点
見た目を意識せず、ぐしゃっと袖まくりをしている方もいるかもしれませんが、やはり袖まくりをする際はきれいな見た目を意識することが大切です。また、ジャケットを着用するからと袖まくりを戻すこともありますが、袖先以外が見えたときにシワが寄っているとちょっと残念な印象になってしまいます。
袖まくりをするときは、折り返しの幅が太すぎないようにしましょう。加えて、肘が見えるまで折り返さないようにするのがおすすめです。少しの意識できれいに見えますし、清潔感を損なわないようにできるので、ぜひ下記の手順を試してみてください。
1.袖口のボタンを外します
2.袖口を外側に向けて折ります
3.さらに、同じ幅でもう一度外側に向けて折ります
4.肘下あたりの位置にきたら調整し、シワを整えたら完成です
半袖シャツは腕周り(アームホール)が小さいものを選ぶ
ビジネスシーンではジャストサイズのシャツを着用するのが良いのですが、半袖シャツを着用する際は腕周り(アームホール)が小さいものを選びましょう。二の腕周りの布があまるとカジュアルな印象になりますが、腕周りが小さいものを選ぶと全体的に引き締まった印象になるため、ビジネスシーンに適した装いになります。
クールビズを快適にするシャツの機能
クールビズ期間に着用するシャツは、快適さを重視して選びましょう。
形状記憶(ノーアイロン)
形状記憶(ノーアイロン)は、洗濯後にシワができにくい機能です。アイロンがけの負担を軽減できる他、脱水時間を短くして濡れ干しにすればシワがきれいに伸びるので、シャツだけを着用することが多いクールビズに適しています。
吸汗速乾
汗を吸い取り素早く乾かす吸汗速乾は、高温多湿の日本にぴったりのシャツの機能です。汗をかいてもすぐに乾くので汗染みが目立ちにくくなり、シャツがベタつく心配もありません。また、洗濯物が乾きやすくなるため生乾き臭も抑えられます。
接触冷感
接触冷感とは、肌に触れたときに熱を吸収する機能のことです。シャリ感のある素材なので涼しげな印象を与える他、肌にあたる感じもドライで快適です。
まとめ
クールビズ期間中はシャツだけ着用することが多いため、シワがないか、透けていないか、インナーは見えていないかなど普段はジャケットで隠れるところも気を使うことが大切です。涼しげな生地や色柄のシャツを着こなし、暑い夏も爽やかで快適に乗り切りましょう。
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