サイズの見極めが肝心！正しいスーツの選び方を解説

スーツは、自分の体型に合ったものを着るのが美しいとされています。しかし、「スーツのサイズが難しい」「表はあるけどどれにあてはまるかいまいち理解できない」という方は多いのではないでしょうか。

そこで今回は、スーツのサイズ選びに自信がないという方へ向けて、サイズ表記の意味を解説します。正しいジャケット・パンツの選び方についてもご紹介するので、ぜひご参考にしてください。

スーツのサイズはどうやって選ぶ？サイズ表記の意味を知ろう

既製品のスーツに「Y5」や「A8」などのサイズ表記がついているのを目にしたことがある方は多いでしょう。この表記はJIS規格によって定められたもので、どのブランドも多少の差はありますがこの規格に則ってスーツを作っています。

先でもお伝えしたように、スーツは「Y5」や「A8」などのアルファベットと数字の組み合わせで記されています。アルファベットは「ウエスト」を、数字 は「身長」を示しており、それぞれの値が示すサイズは下記になります。

身長とウエストが交わる箇所が、自分に適したスーツのサイズです。ただし、必ずしもジャストフィットするわけではないため試着をして着心地を確かめることが大切です。

スーツの選び方 〜ジャケットのサイズ〜

スーツのサイズを決めるのは表記だけではありません。細かなポイントを確かめることで、自分の体型により適したスーツを見つけることができます。

まずは、ジャケットの選び方について解説します。

肩

ジャケットの肩（袖との境目の盛り上がっている箇所）は、親指と人差し指でつまめるほどの余裕があると良いです。それ以上につまめる場合はサイズが大きく、つまむ余裕がない場合は小さいと判断できます。

着丈

着丈の長さはお尻が隠れるくらいがベストです。着丈がお尻より上だとカジュアルすぎる印象になり、お尻よりも下だとだらしないシルエットになります。ビジネスシーンではマナー違反と捉えられることもあるため注意しましょう。

胸周り

ジャケットのボタンを留めたとき、ボタンの周辺や胸の下あたりに横じわができると適正サイズよりも小さいと判断できます。また、横から見たときに胸元や背中が膨らんでいると適正サイズよりも大きすぎるため、美しいシルエットになりません。

胴周り

胴周りのサイズを確認する際は、握りこぶし1つ分のゆとりがあるかどうかで判断しましょう。最近は細身のシルエットが人気ですが、ウエストラインがキュッと詰まりすぎるとボタンを留めたときに

しわができてしまいます。逆に大きすぎるとルーズな印象になるため、握りこぶし1つ分の余裕がある大きさのジャケットを選びましょう。

袖丈

腕をまっすぐおろしたとき、袖口からシャツが1cm〜1.5cmほど見えているのがベストなサイズ感です。また机に手を置いたとき、手の甲に袖が軽く触れるほどの長さなら問題ありません。

袖丈はとくに着こなしに大きく影響する部分なので、試着時にはシャツを着用してチェックしましょう。

背中

ジャケットを着用したとき、適正サイズよりも小さいと背中側、肩甲骨の間に横じわが入ることがあります。後ろからのシルエットが不恰好になるため、家族や友人、店舗のスタッフなど第三者に確認してもらうことをおすすめします。

スーツの選び方 〜パンツのサイズ〜

パンツを試着したときは、下記4つの箇所に不備がないかをチェックします。

ウエスト

ビジネススーツのパンツのウエストラインは、へその下あたりです。というのも、スーツのパンツは腰骨ではくのが基本です。一度パンツをはいたら、ポケットに手を入れて軽く下に下げます。自然に止まった位置がウエストラインになるため、正しいウエストラインでパンツのサイズを合わせましょう。

太もも周り

太もも周りのサイズは「立ち上がったまま、裏側の生地を指でひとつまみできるか」で確認します。引っ張らないとつまめない場合はサイズが小さいため、ワンサイズ大きめのパンツを選ぶと良いでしょう。

基本的には、後述するヒップ周りに合わせてサイズを決めれば小さすぎる・大きすぎるということはありません。ただ、細身のスーツの場合は太もも周りはしっかりチェックすることをおすすめします。

ヒップ周り

生地が引っ張られてポケットが開いてしまうなら、適正サイズよりも小さいといえます。また、ポケットはきれいに閉じていてもお尻の部分にたるみがあるなら大きすぎる証拠です。どちらもスーツのシルエットを崩してしまう要因のため、きちんとチェックしましょう。

タックあり・なしで何が変わる？

タックとはパンツの前側にある「折りひだ」のことです。タックがあるパンツはゆとりがあり、太もも周りやヒップ周りに余裕が出ます。動きやすくなるため、アクティブに活動する方におすすめです。

なお、人によってはダブつきによりシルエットが崩れる原因になります。試着をしてから購入を検討しましょう。

裾丈

ビジネススーツの場合、裾丈が短すぎるものはカジュアル度が高くなるため推奨されません。一般的なスーツは、ハーフクッションにするとセンターラインがきれいに出ます。対して細身のスーツは、ノークッションにしたほうがすっきりと洗練したシルエットになります。

なお裾上げ後、実際にはくと長さが短いというケースがありますが、ほとんどの場合はパンツのはき

方に問題があります。正しいウエストの位置はへその下なので、上に上げすぎないように注意しましょう。

スーツの選び方 〜ベストのサイズ〜

スリーピーススーツの着こなしは、ベストのサイズ感に左右されます。自分のサイズに合ったもの

を着用することで、よりスマートなシルエットを作ることが可能です。

ウエスト周り

ボタンを留めて立ったとき、ボタンの周辺にしわが出ないか確認しましょう。加えて、座ったときに生地が少しだけ張っていれば適正サイズといえます。

ウエストが小さいとシャツが見えてしまうことがありますが、これはNGです。同じく、座ったときにボタンを外す行為も控えたほうが懸命です。

ベストは背中の部分にベルトがついているので、多少サイズが大きくても調整できます。しかし、調節しても大きいままだと生地が余り、しわになるため、自分の体型にフィットするベストを選びましょう。

袖ぐり周り

襟ぐり周りのサイズは、腕を挙げたり横や背中側から目視したりすることで確認できます。サイズが大きいと野暮ったい印象になるため、「肩や背中が浮いていないか」をチェックしてみてください。

着丈

ベストの着丈は、ウエストのベルトが隠れる程度の長さのものを選びましょう。長すぎると胴長に見えますし、短すぎるとベストとウエストの間からシャツやネクタイが見えて不恰好になるため注意が必要です。

同じサイズ表記でもシルエットが違うと着心地が変わる

スーツは、同じサイズ表記でもシルエットが異なると着心地も変わります。

ジャケットのシルエット

ジャケットの主なシルエットは、「ベーシック」と「スリム」の2種類です。

ベーシックなスーツは適度なゆとりがあり、スタンダードな着こなしを楽しめます。一方、スリムは着丈が短めで細身なので、すっきりとした着こなしになります。

パンツのシルエット

パンツはタック（折りひだ）のありなしでシルエットが変わります。

ノータックはすっきりとしたスタイリッシュなシルエットで、ワンタックは腰周りやヒップ周りにゆとりがある標準的なシルエット、ツータックはゆったりとしたシルエットになります。好みのシルエットをチョイスした上で、体型に合わせてサイズを選びましょう。

なお、パンツは裾の仕上げにもタイプ（シングル・ダブル）があり、シングルは一般的な仕上がり、ダブルはカジュアルな印象になります。

サイズの選び方に迷ったらオーダースーツがおすすめ！

スーツのサイズ選びに迷ったら、オーダースーツを検討してみてはいかがでしょうか。

オーダースーツは自分の体型に合わせて仕立てます。細かなサイズ調整ができるため、肩周りや腕周り、太ももなどが窮屈になることがなく、着心地が良くて動きやすいスーツを作ることができます。なで肩や怒り肩、反り腰、猫背など体型にクセがある方、筋肉のつき方によって上半身と下半身でサイズが異なる方、アスリート体型の方などにも、オーダースーツはおすすめです。

まとめ

スーツにはサイズ表記がついていますが、何となくで選んでいた方も多いのではないでしょうか。スーツの美しいシルエットは、サイズが合っているからこそ作られます。サイズの見極め方を知り、正しいスーツの選び方をマスターしてみてください。 1935年創業の老舗ブランド「HANABISHI （花菱）」のオーダースーツは、完全国内縫製です。さまざまな体型の方に合わせた補正が可能で、熟練したプロフェッショナルフィッターが採寸し、あなたのご要望に合うフィットした1着をご提供いたします。初めてオーダースーツを作る方限定のお得なプランも実施しています。ぜひ、以下のリンクからチェックしてみてください。