スーツの着丈や裾丈が短いのはNG?自分に適したスーツ丈を見極めるポイント
スーツの着こなし
2024.2.27
目次
スーツを購入する際に「ジャケットの着丈・スラックスの裾丈はどれくらいの長さにすべきなのか?」と悩んだことがある方もいるでしょう。
着丈や裾丈でスーツを着た際の印象は変わるため、どれくらいの長さがベストなのか、知っておくことが大切です。
そこで今回は、スーツの着丈と裾丈にフォーカスし、長さによって異なる印象やシーン別のおすすめの長さなどをご紹介します。ぜひ参考にしてみてください。
スーツの着丈が短いと子どもっぽい印象に?自分に適した着丈とは
スーツの着丈とは、簡単にいうと「ジャケットの縦の長さ」のことです。具体的には、襟の付け根の中央部分からジャケットの裾の先端までを一直線に結んだ長さを指します。
着丈の長さは後ろ姿の印象に影響を与え、短すぎると子どもっぽくなり、長すぎるとだらしない印象になります。そのため、着丈は短すぎず長すぎない自分に適した長さにすることが大切です。
一般的な着丈の目安は、お尻がすっぽりと隠れない程度(ヒップラインが見える程度)の長さです。
お尻が隠れるかどうか以外の基準としては、襟の付け根からパンツの裾までを結んだ線の中央にジャケットの裾が位置するか否かがあります。ちょうど中央にジャケットの裾があると、バランスの良い着こなしになるといわれています。
この他、「(身長-25cm)÷2-1cm」の計算式を用いて自分に合った着丈を導き出すことも可能です。例えば、身長が178cmの方の場合は、適切な着丈が「75.5cm」となります。
この計算色で導き出した着丈のスーツを着用すれば、違和感のない着こなしになるため、スーツを選ぶ際はぜひ参考にしてみてください。
短い着丈と長い着丈ではスーツを着たときの印象が変わる
自分に適した着丈でも、短めか長めかで見た目の印象が変わります。スーツを着るシーンや自らの立場に合わせて選択するためにも、それぞれの印象を把握しておきましょう。
着丈が短いとスマートでカジュアルな印象に
着丈が短い場合、パンツの見える部分が多くなるため、脚を長く見せることができます。
また、スマートかつカジュアルな印象になりやすいのも特徴です。社内での立場が高いのであれば、短めの着丈にすることで緊張感のある空間を和ませやすくなるでしょう。
着丈が長いと貫禄が出て信頼感のある印象に
着丈が長い場合、どっしりとした印象になり貫禄が出ます。そのため、プレゼンテーションの場など信頼感や安心感を与えたいシーンでは、長めの着丈のスーツが望ましいでしょう。
ただし、着丈が長いと野暮ったい印象になることもあるため、シーンによってはそぐわない場合もあります。
スーツの裾口と裾丈の種類について
スーツの裾口の仕様は2種類、裾丈の仕様は3種類です。裾の仕様によって着用時の印象は異なるため、スーツを購入・お仕立て・お直しする前に知っておくと良いでしょう。
裾口の仕様
裾口の仕様には「シングル」と「ダブル」の2つがあります。
シングル
シングルとは、折り返しがない裾口のことです。シンプルでスタイリッシュな仕上げになっているため、足元をすっきりとした印象を与えられます。
また、シングルは後述するダブルに比べてフォーマル度が高いことから、ビジネスやフォーマルなどさまざまなシーンに合わせられます。着用シーンを選ばないのは大きなメリットでしょう。
ダブル
ダブルとは、数cm折り返した裾口のことで、折り返しの幅は4cmほどであるのが一般的です。シングルよりも装飾性が高いため、ややカジュアルな印象になります。とはいえ、近年はビジネスシーンでの服装の多様化が進んでいることから、スーツのスラックスとして着用する方もいます。
冠婚葬祭をはじめとするフォーマルシーンでもダブルで問題ないと考えられていますが、シングルでなければならないシーンもあるため、その都度確認するようにしましょう。
裾丈の種類
裾丈の仕様には「ノークッション」と「ハーフクッション」「ワンクッション」の3つがあります。
ノークッション
ノークッションとは、裾がシューズの甲よりも上に位置する裾丈のことです。裾に膨らみができないのが特徴でたるみもないため、爽やかで誠実な印象を与えられます。
また、裾とシューズの甲の間から靴下がチラッと見えることから、カジュアルさも演出できます。
ノークッションは、先ほどご紹介したシングルとの相性良く、この2つを組み合わせるとスタイリッシュなシルエットに仕上がります。
ハーフクッション
ハーフクッションとは、裾がシューズの甲に軽く触れる程度の裾丈のことです。靴下が見えなくなることでやや重厚な印象になるため、フォーマルシーンにも対応できます。
ワンクッション
ワンクッションとは、裾がシューズの甲に乗ることで生地に膨らみができる裾丈のことです。ハーフクッション以上に重厚な印象になるため、ビジネスシーンよりもフォーマルシーンにマッチします。
スーツの裾丈は着用シーンやスラックスの太さを基準に選ぶ
スーツの裾丈は、着用シーンやスラックスの太さを基準に選ぶと良いでしょう。
着用シーンからみる裾丈の長さ
スーツを着用するシーンといえば、やはりビジネスシーンです。お客さまや取引先に会うことも多く、その際は誠実で清潔な印象を与えなければなりません。そのため、裾丈には「ノークッション」または「ハーフクッション」を選ぶのがおすすめです。
一方で、冠婚葬祭をはじめとするフォーマルシーンでは、「ワンクッション」を選ぶと良いでしょう。「ノークッション」はカジュアルな印象になるため相応しくありません。
スラックスの太さ(裾幅)で変わる裾丈の長さ
太いスラックスの場合は、「ワンクッション」または「ハーフクッション」がおすすめです。裾丈を長めにすることで足元にボリュームができるため、スタイルアップが期待できます。裾丈が短いと寸足らずに見えてだらしない印象を与える可能性があるので、十分に注意しましょう。
細いスラックスの場合は、「ノークッション」または「ハーフクッション」を選ぶと良いでしょう。細いシルエットを崩さず、すっきりした印象をキープするためにも、裾がたるまない程度の長さにするのがおすすめです。
着用シーンにも体型にもぴったりのスーツを仕立てよう
スーツの着丈や裾丈について分からないことがあれば、専門スタッフに相談すると良いでしょう。適切な着丈・裾丈をアドバイスしてくれる他、流行の長さも提案してくれます。
もし既製品の中になかなか満足できるスーツがない場合は、オーダースーツを仕立てるのも一案です。着用シーンを相談しながら仕立てることができるため、着丈や裾丈もシーンに適したちょうど良い長さにすることができます。その他、生地やデザイン、サイズ感も全て自分好みにできるため、満足度の高いスーツが完成するでしょう。
ぜひオーダースーツも検討してみてくださいね。
まとめ
スーツを購入する際、着丈・裾丈にまでとことんこだわる方は少ないでしょう。しかし、実際には着丈や裾丈でスーツを着た際の印象は変わるため、どれくらいの長さがベストなのか、知っておくことが大切です。今回ご紹介した「長さによって異なる印象」や「シーン別のおすすめの長さ」を参考に、自分に適した着丈・裾丈に調整してみてください。
もし、既製品のスーツの着丈・裾丈に満足できない場合は、オーダースーツを仕立てるのもおすすめです。
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