スーツ姿がよりキマる!自分に似合うオーダーシャツを仕立てる5つのポイント
スーツの着こなし
2023.5.12
目次
既製品のシャツを着ていて、「首周りがきつい」「腕の長さが合わない」「動きづらい」と感じることはありませんか? 既製品のシャツは標準体型をもとに作られているため、体型にクセのある方だと自分に合うシャツを見つけることはなかなかに難しいものです。
シャツはスーツの着こなしを左右する重要なアイテムなので、既製品では満足できないという方はオーダーシャツのお仕立てを検討してみてはいかがでしょうか。
今回は、自分に似合うオーダーシャツを作るポイント、シャツの襟の形・種類、シャツの機能性についてご紹介します。新しいシャツを購入しようと考えている方、スーツを着用する機会の多い方は、ぜひご参考にしてください。
自分に似合うオーダーシャツを作る5つのポイント
こちらでは、自分にぴったりのオーダーシャツを作る方法を解説します。
自分のサイズを知る
まず大切なのは、「自分のサイズを知り、それに合わせて仕立てる」ということです。
一般的な既製品のシャツは、標準的な体型の方のサイズをもとに作られています。サイズ表記はJIS規格で決まっていて「えり周りと裄丈(ゆき丈)」で表示されるのですが、袖を通したときに「違和感がある」「しっくりこない」などと感じるなら、首周りと袖の長さのサイズが自分に合っていないと思って良いでしょう。
首周りのサイズは、ぴったりにしたいなら「実寸にプラス2cm」、ゆったりにしたいなら「実寸にプラス3cm」、裄丈は「手首のくるぶしが隠れる程度の長さ」が目安です。これはオーダーシャツを作る際はもちろん、既製品のシャツを購入する際にも役立つため覚えておくと良いでしょう。
オーダーシャツは採寸して仕立てるため、自分で測るよりも正確に自分のサイズを知ることができます。「ぴったりサイズが良い」「ゆったり着たい」「スマートなシルエットにしたい」など、テーラーに要望を伝えて、自分に似合うオーダーシャツの完成を目指しましょう。
動きやすいかどうかを確認する
シャツを仕立てる際は、動きやすさの確認も大切です。シャツには横腹部分に「脇線」という縫い目があり、脇線と袖の縫い合わせをズラすことで腕の可動域が広くなり動きやすくなります。
襟は着用シーンに合わせて選ぶ
シャツの襟は形がさまざまです。形によって印象が大きく変わるため、襟の形は着用シーンに合わせて選びましょう。ビジネスシーンにおすすめなのは、レギュラーカラーよりも開きがある「セミワイドカラー(襟羽開き:100〜120度)」です。
なお、襟の種類は次の項目でご紹介します。
生地にもこだわる
シャツに使用される生地素材には綿やポリエステル、リネンなどがあり、繊維の細さによって光沢や肌触りの良さが変わります。既製品のシャツではポリエステルが使われていることが多いですが、オーダーシャツでは天然素材や混紡素材の生地も選ぶことが可能です。
シーンに合わせて柄ものも取り入れる
王道のビジネスシャツといえば汎用性の高い無地ですが、着用シーンに合わせて柄ものを取り入れるのもおすすめです。デザイン自体がシンプルなら、スーツに品良くマッチします。
例えば、ワンポイントが入ったシャツや白ベースの柄ものシャツは主張が少ないため、さりげないおしゃれを楽しむことができます。また、一見すると無地に見える「織り柄系」も高い人気を誇ります。ここぞというときのために、大人っぽくてビジネスシーンにマッチする柄もののオーダーシャツを1着は仕立ててみても良いでしょう。
シャツの襟はさまざま!印象の異なる7つを比較
シャツの襟の形は、主に下記の7種類です。それぞれの特徴をご紹介するので、ぜひご参考にしてくださいね。
レギュラーカラー
レギュラーカラー(襟羽開き:75〜90度)は、多くの方によく知られている襟の形です。長さも開きもスタンダードで、どんなネクタイやジャケットとも合わせやすいため、TPOを問わずにさまざまな場面で着用できます。
ワイドカラー
ワイドカラーもスタンダードな襟の形といえます。レギュラーカラーよりも襟の開きが大きく、首周りがすっきりと美しく見えます。ビジネス、フォーマル、カジュアルとさまざまなシーンに着用できますが、襟羽根が短すぎるものはカジュアル色が強くなるためビジネスシーンでは避けたほうが無難です。
ホリゾンタル
ホリゾンタルは「horizontal:水平の」という意味で、その名のとおり襟の開きが水平に見えるシャツのことを指します。太めのネクタイと相性の良い襟の形で、結び目を大きく見せられるため上品でフォーマルな印象の着こなしを楽しむことが可能です。また、シャツの色柄を変えれば品のあるスタイルからオフィスカジュアルまで幅広く楽しめます。
なお、同じデザインのシャツでも襟の開きによって呼び名が変わることがあり、襟の開きがほぼ180度までのものを「ホリゾンタルシャツ」、より後ろに向けてカットされている190度以上のものを「カッタウェイ」と呼びます。
ボタンダウン
襟の先端部分をボタンで留められるようになっているものを「ボタンダウン」といいます。襟の形が立ち上がるためカジュアルな印象が強く、フォーマルな場面にはそぐわないですが、ノーネクタイスタイルの着こなしを楽しめるのでオフィスカジュアルやクールビズには好適です。
ウィングカラー
襟先が鳥の翼のように折り返しになっているシャツは「ウィングカラー」といい、結婚式などのお祝いのシーンでよく見られます。蝶ネクタイやアスコットタイ(※1)と相性が良いため、フォーマルな場面におすすめです。
※1:モーニングコートやフロックコートに合わせる横幅が広い蝉型のタイ
クレリック
襟と袖が白無地、見頃の部分が色もの・柄もので作られたシャツを「クレリック」といいます。「Cleric:聖職者・修道士」という意味があり、聖職者が着用していた白の立ち襟服に似ていることから呼び名がついたといわれています。
ラウンドカラー
剣先が大きく丸くなった襟を「ラウンドカラー」と呼びます。優しくてやわらかな印象が特徴で、ビジネスシーンでも着用する方は少なくありません。紳士服だけでなく、婦人服にも用いられています。
オーダーシャツは機能性にも注目して作ろう!
オーダーシャツを仕立てる際は、デザインだけでなく機能性にも注目しましょう。
形状記憶(ノーアイロン)
形状記憶のシャツは、洗濯後にもしわがつきにくいという特徴があります。アイロンがけの手間を短縮できるので、忙しい方におすすめです。また、天然素材の綿100%でも形状記憶の加工ができるため、着心地を重視したいという方も安心して加工を施せます。
吸汗速乾
吸汗速乾はその名のとおり「汗を吸い取り、素早く乾かす」という機能です。着用時の汗のベタつきを解消し、快適な着心地を保つことができます。湿度をコントロールすることで嫌な臭いが発生しづらく、また洗濯の際も素早く乾くため生乾きの臭いも残りづらいです。
ストレッチ
ストレッチの機能を付与すれば、生地が伸縮して運動性が高まります。外回りや出張が多い営業職などは、シャツの動きやすさは重要視する部分ではないでしょうか。可動域を気にして大きめのシャツを着ると、ジャケットを脱いだときにだらしない印象になるため、ストレッチ機能のあるぴったりサイズのシャツがおすすめです。
まとめ
シャツはスーツに隠れて見えないと思いがちですが、シャツこそがスーツの着こなしを高める重要なアイテムです。「既製品のシャツではサイズが合わない」「満足できない」という方は、ぜひオーダーシャツを仕立ててみてくださいね。
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