20代らしいオーダースーツとは?おすすめの生地や専門店選びのポイント
スーツの着こなし
2022.5.7
目次
仕事でスーツを着用しているという20代のビジネスパーソンは多いですが、「どんなスーツを着たら良いか分からない」「自分に似合うスーツが探せない」などの悩みを抱えている方も少なくないでしょう。スーツの着こなしは他者への印象に影響するため、自分にぴったりのスーツを選ぶことが大切です。
そこで今回は、20代のスーツ選びにスポットをあてて、スーツにかけるべき値段の相場やオーダースーツがおすすめな理由、オーダースーツの種類や選び方などをご紹介します。これから社会人になる20代前半の方や、社会人経験を積んだ20代後半の方も、ぜひご覧ください。
20代がスーツにかけるべき値段の相場は?
スーツの値段は、生地や仕立て方、オーダーするフィッターなどによってさまざまです。懐事情も考慮した上で、自分に似合うスーツを探しましょう。20代のビジネスパーソンがスーツにかけるべき値段の相場は、以下のとおりです。
20代前半の場合
社会人になりたての20代前半の方は、経済的に余裕がないというケースも多いでしょう。しかし、毎日同じスーツを着ると清潔感が失われてしまうため、スーツを数着持っておくことをおすすめします。
10万円以上するような高額なスーツを1着購入するよりも、2〜4万円ほどの比較的リーズナブルな価格帯のスーツを数着購入して着回したほうが、スーツが長持ちします。
20代後半の場合
ある程度の社会人経験を積んだ20代後半の方は、少しだけランクの高いスーツの購入を検討してみましょう。毎日着るスーツは20代前半と同じくリーズナブルのものでも良いですが、重要なプレゼンや商談など、ここぞというときに着る特別なスーツは5〜6万円ほどのものがおすすめです。
おすすめはどっち?既製品とオーダースーツの違い
スーツには、大きく分けて「既製品」と「オーダースーツ」があります。
既製品とはスーツ量販店や百貨店、ショッピングモールなどで購入できる、すでに完成されたスーツのことです。一方でオーダースーツとは、自分の体型に合わせて仕立てるスーツを指します。それぞれにメリット・デメリットがあるため、その内容を踏まえてどちらにするか決めることが大切です。
既製品のメリット・デメリット
既製品のメリット・デメリットは、以下のとおりです。
【メリット】すぐに手に入る
上述のとおり、既製品はスーツ量販店や百貨店、ショッピングモールなどで販売されているため、思い立ったタイミングですぐに購入できます。サイズの種類も豊富なため、サッと試着して自分の体型に合っているかどうかを確かめてみて、フィットするものがあればその日のうちに手に入ります。
そのため、急ぎでスーツを用意しなければならないケースでは既製品が重宝するでしょう。
【メリット】価格が比較的安い
既製品は、基本的に大量生産されています。そのため、1着あたりのコストが抑えられており、比較的安価で購入することが可能です。中には、ジャケットとパンツがセットで1万円程度の既製品もあるので、「できるだけ費用を抑えてスーツを購入したい」という場合に適切といえます。
【デメリット】自分の体型にフィットしないことがある
既製品は標準体型をもとに作られています。そのため、自分の身体にある程度合っていたとしても細部のフィット感には違和感が生じることも珍しくありません。売り場にあるスーツの中から自分の体型に近いサイズのスーツを選ぶことになるため、着心地が悪かったり生地が余ってシワになったりする可能性があり、その点はデメリットといえるでしょう。
【デメリット】お直しできる箇所が限られる
購入店舗(サイト)によっては既製品でもお直しをすることができますが、その箇所は限定的です。例えば、袖や裾を短くすることはできても、長くすることはできない場合があります。
お直しすることを前提で購入すると後悔しかねないため、既製品のスーツは必ず試着して、サイズ感に問題がないかを確かめた上で購入することが大切です。
オーダースーツのメリット・デメリット
オーダースーツのメリット・デメリットは、以下のとおりです。
【メリット】着心地が良い
自分の体型に合わせて仕立てるオーダースーツは、着心地が良いのが特徴です。生地が引きつれるような感覚など、サイズが合わないことで生じる弊害がないため、気持ちよく着こなせるでしょう。
【メリット】オーダー方法次第では既製品と価格が変わらない
オーダースーツには「フルオーダー」「パターンオーダー」「イージーオーダー」と、3つのオーダー方法があります(※詳しくは後述します)。それぞれで価格相場は異なり、最も安いパターンオーダーだと約4〜7万円です。
オーダー方法の他、スーツに用いる生地やオプションによっては、既製品とほとんど変わらない価格で自分の体型に合ったスーツを仕立てられるため、この点はメリットといえるでしょう。
【メリット】2着目以降のオーダーが楽になる
「オーダースーツは敷居が高い」と感じる理由のひとつに、スーツを注文するたびに採寸するというイメージが挙げられますが、実際には採寸を行うのは1回目のみです。体型が変わらなければ2回目以降は採寸を行わないため、生地を変えたりオプションを付けたりするだけで簡単に別のオーダースーツを仕立てられます。
【デメリット】スーツが手に入るまでに時間がかかる
オーダースーツは、注文から完成までに時間がかかります。パターンオーダーの場合は2週間〜3週間ほど、イージーオーダーの場合は3週間〜4週間ほど、フルオーダーの場合は1か月〜2か月ほどかかるため、今すぐスーツを用意しなければならない場面には向いていません。
ただし、時間がかかる分丁寧に仕立てられているため、完成後は長く愛用できるでしょう。
【デメリット】完成したスーツを想像しづらい
オーダースーツは基本的に、型紙をもとに生地を縫製して仕上げていきます。既製品のように最初から完成品があるわけではないので、どのようなスーツが出来上がるのか想像しづらく、着用した際のイメージも湧きづらいでしょう。
ただし、パターンオーダーの場合は既成のサンプルを試着してサイズ調整をしていくため、完成形を比較的想像しやすいといえます。
20代にもオーダースーツがおすすめな理由
オーダースーツというと、30代以上の大人の男性が注文するイメージがあるかもしれませんが、20代にもオーダースーツはおすすめです。オーダースーツをおすすめする理由は、下記のとおりです。
ジャストサイズでかっこよく決まる
スーツは仕事における重要な武器。ビシッと着こなしてこそ真価を発揮しますが、「既製品のスーツだとサイズが微妙に合わない」という方も少なくありません。
オーダースーツは自分の体型に合わせて肩幅や着丈などを調節するため、ジャストサイズです。サイズがちょうど良いスーツを着ると動きが制限されにくくなり、背中などに不自然なしわがよる心配もありません。立ち姿が凛々しく見えるため、他者から見た際の印象も良くなります。
自分では気付けない魅力を発見できる
オーダースーツはフィッターと相談しながら作ります。仮に自分に似合うスーツが分からなくても、フィッターからアドバイスをもらうことで自分にぴったりのデザインや色、柄を選ぶことが可能です。フィッター目線で、これまでは着たことのない色や柄のスーツをおすすめされることもあるかもしれません。きっと、自分では気付けない自分の魅力を発見できる良い機会になるはずです。
他の人とかぶらないスーツを作れる
既製品のスーツは、他の人とかぶる可能性があります。シャツやネクタイなどで変化はつけられますが、ここぞというときの勝負スーツは他の人とは違ったものを選びたいものです。
オーダースーツはオプションにこだわることでカスタマイズできます。オリジナリティのあるスーツを作ることで、他の人とかぶらないスーツを手に入れることが可能です。
オーダースーツにも色んな種類がある!
オーダースーツには「フルオーダー」「イージーオーダー」「パターンオーダー」と3種類あり、それぞれに特徴があります。値段も幅広いので、自分に合った方法でスーツを仕立てることが可能です。それぞれの特徴は、以下のとおりです。
フルオーダー
フルオーダーは、上級者向けのオーダースーツ。採寸を行い、一人ひとりの体型に合わせて型紙を作ります。仮縫いを行った段階で試着を行い、細かく調整しながらスーツを仕立てていくため作業工程が多く、オーダーから納品までの期間が長いのが特徴です。また価格も高く、約20万円〜100万円以上ほどかかります。
パターンオーダー
パターンオーダーは、初心者向けのオーダースーツ。自分のサイズに最も近いゲージ服(既存のサンプル)を選び、それをもとにサイズ調整を行います。着丈・袖丈・パンツ丈などの縦のラインの補正はできますが、肩部分など横のラインの補正はできません。3種類の中で自由度が低いのですが、その分価格帯はリーズナブルで、注文する店舗によっては既製品のスーツとほぼ変わらない値段でオーダーすることも可能です。
イージーオーダー
イージーオーダーは、初心者〜中級者向けのオーダースーツです。パターンオーダーと同じくゲージ服をもとにサイズ調整を行いますが、そこからさらに個人の体型に合うように体型補正を行います。縦のラインだけでなく横のラインの補正も可能です。
また、オプションも充実しているため、より自分らしさを表現したスーツを作成できます。フルオーダーとパターンオーダーの良いところを兼ね備えたオーダースーツといえるでしょう。
なお、「HANABISHI (花菱)」ではイージーオーダーを採用しており、メンズ・レディースともに上質な生地や幅広いデザインをご提案しています。
どうして値段に差がつくの?
オーダースーツは、オーダー方法以外だと「生地の品質」「縫製のグレード」「仕様のランク」「購入するお店」によって価格に差が出ます。
生地の品質
質の高い生地は高価で繊細です。丈夫だろうと雑に扱うとほつれて傷んでしまうため、細やかで慎重な扱いが求められます。スーツに仕立てる際も、生地を傷めずに素材の良さを引き立てるため、レベルの高い縫製技術が必要です。これにより、選ぶ生地の品質によってオーダースーツの価格に差が出るのです。
縫製のグレード
最も高額の仕立ては職人による手作業(ハンドメイド)ですが、多くのスーツはマシンメイドで作られています。しかし、同じマシンメイドでも最新の機器の導入などにより、例えば縫製グレードが高まると価格帯にも影響します。
また、国内工場は一定の品質を維持しているため高額で、海外工場は大量生産向けで安いとされていましたが、最近では海外工場でも日本の技術者が指導している場合は一定のクオリティが担保されているため、価格帯が上がることがあります。
仕様のランク
ボタンや裏地などの付属にもランクがあり、最高品質のものを選択すればオーダースーツは高くなります。例えば、合成樹脂でできた練りボタンは丈夫で割れにくく価格帯もお手ごろですが、水牛の角や骨でできた水牛ボタンは天然素材のため高価です。一つとして同じ模様はなく、重厚感や高級感があるためオリジナリティをプラスできます。
こだわりが強いほど高くなるため、必要かどうかをフィッターと相談しながら、予算内に収まるように調整してみましょう。
購入するお店
オーダースーツの価格は、百貨店かオーダースーツ専門店かでも違ってきます。基本的に百貨店は高くなりがちで、独自の仕入れルートなどを持つ専門店のほうがコストパフォーマンスに優れています。
ただし、オーダースーツ専門店でもこだわりすぎると思った以上に費用がかさみます。カウンセリング時などに予算を伝え、その範囲内でアドバイスをしてもらうなど対策を講じましょう。
20代におすすめなオーダースーツの選び方
20代の方がオーダースーツを作る際は、下記のポイントをご参考にしてください。
20代前半の場合
20代前半の方は初々しいフレッシュさが魅力なので、スーツも若々しい印象を与えるネイビーがおすすめです。さわやかで清潔感のある色合いなので、他者からの印象アップにもつながるでしょう。
また、ネイビーのスーツは結婚式などのフォーマルな場にもふさわしい装いなので、ビジネスシーン以外にも活躍します。無地でも良いですが、ちょっと物足りないという方はヘリンボーン模様(※)やストライプなど、控えめな柄の生地を選ぶと良いでしょう。
※模様の名称。V字と逆V字の織り柄が交互に入っており、開いた魚の骨に似ていることから、herring bone(ニシンの骨)と呼ばれている。
20代後半の場合
20代後半は徐々に重要な仕事を任されるようになり、経験から大人っぽい落ち着きのある印象が伺えるようになります。そんな20代後半の方には、クールで誠実な印象を与えるグレーのスーツがおすすめです。
グレーのスーツは色の濃淡で印象ががらっと異なり、暗い色は落ち着きのある雰囲気に、明るい色はおしゃれで華やかな雰囲気になります。おすすめは無地かストライプですが、あまり目立たないものならチェック柄も良い選択でしょう。
ただし、グレーは色の濃淡や柄の組み合わせによっては派手に見えてしまうこともあります。生地の段階では判断しづらいこともあるかもしれないため、フィッターに意見を求めるなど注意して生地を選びましょう。
20代におすすめの生地とは?
こちらでは、20代におすすめの生地をご紹介します。
新社会人〜20代半ば
新社会人〜20代半ばごろなら、価格帯と機能性で選ぶのが良いでしょう。予算範囲内で収まるならウール100%、そうでないならしわになりにくく耐久性に優れているポリエステルとウールの混紡生地がおすすめです。また、営業や出張などでアクティブに動くなら、ストレッチ性やウォッシャブルタイプなどの機能性生地も重宝します。
20代後半
20代後半ごろなら、高品質に見えるウールがおすすめです。「SUPER110’S」や「SUPER120’S」など数字が大きいものはウールが細くて上質なので、オーダースーツが高見えします。また、インポート生地も選択肢に加えると良いでしょう。例えば、イタリア生地は着心地が良くて軽いため人気があります。比較的リーズナブルな生地ブランドもあるため、生地見本を見ながらお好みのものを探してみてください。
20代におすすめしたいオーダースーツ専門店の選び方
20代でオーダースーツを作る際は、専門店選びにもこだわりたいものです。
以下で、オーダースーツ専門店の選び方をご紹介するので、ぜひ参考にしてみてください。
予算に合うかを確認する
オーダースーツ専門店を選ぶにあたって、まずは予算を決める必要があります。目安として、コスパを重視したい方は「2~3万円以下」、オーダースーツの良さを実感したい方は「4~5万円以上」、こだわりを詰め込みたい方は「7~8万円以上」がおすすめですが、20代は2~3万円以下または4~5万円以上を選ぶと良いでしょう。無理のない範囲でこだわりを反映したスーツを仕立てられます。
予算が決まったら複数のオーダースーツ専門店の価格をチェックし、自分の予算に合っているかどうかを確認しましょう。専門店によって価格帯は異なるため、念入りにチェックすることが大切です。
仕立ての種類を確認する
上述のとおり、オーダースーツの仕立て方法には「フルオーダー」「パターンオーダー」「イージーオーダー」の3つの種類があります。オーダースーツ専門店によって採用しているオーダー方法は異なるため、希望するオーダー方法があるか前もって確認することが大切です。
20代には比較的安価で仕立てられるパターンオーダー、またはイージーオーダーがおすすめなので、これらを採用しているオーダースーツ専門店を選ぶと良いでしょう。
スタイリストの年代や体型に注目する
オーダースーツ専門店を選ぶ際は、自分と年代や体型が近いスタイリストがいるかどうかも確認しましょう。年代が近い場合は年相応のデザインや色を提案してくれる可能性があり、体型が近い場合は実際にスーツを着用した際のイメージがしやすくなります。
オーダースーツはスタイリストと二人三脚で作っていくため、オーダースーツ専門店選びではスタイリストにも注目することが大切です。
取り扱う生地の種類をチェックする
取り扱っている生地の種類が多いオーダースーツ専門店の場合、自分好みのスーツを仕立てやすくなります。とくに20代は黒や紺など落ち着いた色合いの生地を選ぶのが望ましく、顔が幼い場合も大人っぽさを演出できます。そのため、黒や紺を中心に生地のバリエーションが豊富かどうかを、必ず確認するようにしましょう。
スーツの傾向をチェックする
オーダースーツ専門店によって、得意とするスーツの傾向は異なります。20代の場合は無理なく買える「リーズナブルなスーツ」、または手入れがしやすく長持ちする「機能性が高いスーツ」を選ぶのが望ましいため、これらに特化した店舗を選ぶようにしましょう。
サイズ展開を確認する
オーダースーツ専門店を選ぶ際は、サイズ展開が豊富かどうかもチェックするのがおすすめです。この点は、店内にあるゲージ(オーダー時の見本となるスーツ)の数で判断できることが多いため、前もって店舗に足を運び確認すると良いでしょう。
注文方法をチェックする
オーダースーツ専門店によって、オーダースーツの注文方法は異なります。主に「実店舗で注文する」「ネットで注文する」の2つに分けられ、前者の場合はスタイリストに採寸してもらい、自分の体型に合ったスーツを仕立てられます。一方で後者の場合は、店舗に訪問する必要がないため手間なくオーダースーツを作ることが可能です。
自分にとってベストな注文方法はどちらかを明確にして、その注文方法を採用している店舗を選ぶようにしましょう。
納期を確認する
オーダースーツの納期は仕立て方法によって異なり、パターンオーダーの場合は注文から2週間〜3週間ほど、イージーオーダーの場合は注文から3週間〜4週間ほど、フルオーダーの場合は注文から1か月〜2か月ほどといわれています。
ただし、具体的な納期は店舗によって異なるため、スーツを着用する日が決まっている場合はその日に間に合うかどうかを必ず確認しましょう。
アフターサービスをチェックする
アフターサービスが充実しているかどうかも、オーダースーツ専門店を選ぶ際のチェックポイントのひとつです。アフターサービスが豊富だと、お直ししたい場合にスムーズに対応してもらえます。
中には、アフターサービスを無料で提供している店舗もあるため、20代の方はそうしたコスパに優れた店舗を選ぶのも良いでしょう。
初心者でも失敗しない!オーダースーツを作るポイント
こちらでは、初めてオーダースーツを作る方へ向けてオーダースーツ作りのポイントをご紹介します。
時間に余裕を持って来店する
オーダースーツは決めるべきポイントが多く、その時々で迷うことも少なくありません。自分に合ったスーツを作ろうとすると、1回の来店ではオーダー内容が決まらないこともあります。焦ってしまうと本当にほしいスーツを作るのは難しいため、落ち着いて相談できるように時間に余裕を持って来店しましょう。
担当スタッフには細かいことも相談する
初めてオーダースーツを仕立てる方にとって、スーツの生地やオプションなどについて詳しくないのは当然のことです。要望はもちろん不安や不満、分からないこと、気になることは何でも担当スタッフに相談しましょう。言葉を交わすことでより良い提案が生まれ、自分好みの1着を作ることができます。
なお、予算を先に伝えておけば予算の範囲内で最適な提案をしてもらえます。
お手持ちのスーツを持っていく
店舗へ赴く際は、お手持ちのスーツを持っていきましょう。満足しているところや不満なところを実物を見ながら話せるので、より具体的に作りたいスーツのイメージが伝わります。
20代がオーダースーツを作るときの注意点
20代の方がオーダースーツを作ると、職場の状況によっては「生意気だ」と思われてしまうことがあります。実際に「上司から何か言われるのではないか」「先輩からマイナスなイメージを持たれるのではないか」という不安から、オーダースーツの制作に躊躇している方もいるようです。
たしかに、ビジネスにおける20代の一般的な立ち位置は「新人」「若手」なので、身の丈に合わないスーツの着用は控えるのが賢明でしょう。しかし、これは「オーダースーツそのものがNG」ということではありません。生地やデザインによっては波風を立てないスーツを仕立てることも可能なため、その点に注意すれば20代の方もオーダースーツを作って問題ないといえます。
さらには、自分の体型に合ったオーダースーツを着ることは「身なりが整っている」というプラスのイメージにつながることもあります。つまり、オーダースーツを着ることで自分の評価が上がることもあるのです。
そのため、20代の方がオーダースーツを作る際は「ビジネスの場にふさわしいスーツ(色は黒か紺、シンプルなデザイン)」になるよう意識して仕立てると良いでしょう。
オーダースーツ注文から受け取りまでの流れ
こちらでは、オーダースーツの注文から受け取りまでの流れとポイントをご紹介します。
事前に予約する
まずは電話やホームページ、公式アプリなどから事前に予約をします。オーダースーツ専門店の中には予約なしでも注文できる店舗もありますが、接客中だと待つ必要があります。状況によっては待ち時間が長くなることもあるため、できるだけ事前に予約をしましょう。
店舗によっては、オーダーはもちろん相談のみ、採寸のみの来店も可能です。例えば、採寸だけ店舗でお願いし、その後にネットから注文するということもできるので、ホームページなどで情報を確認してみましょう。
なお、来店時はおしゃれ着で行くか、スーツがあるならお手持ちのスーツを持っていきましょう。ワイシャツやネクタイ、革靴などの小物も含めて持っていけば、ふだんのコーディネートのイメージが伝わりやすくなります。
カウンセリングをする
カウンセリングは、オーダースーツの仕上がりイメージをお客さまと担当スタッフの両方で共有するために行うものです。ここの共有がきちんとできなければ、オーダースーツの出来栄えに大きく影響するため注意しましょう。
どんなスーツを作りたいのか(色柄・デザイン)、着用シーン、予算など、オーダースーツの要望をできるだけ具体的に伝えてください。
生地やオプションを選ぶ
オーダースーツの仕上がりイメージが共有できたら、次は生地やオプションを選びます。生地はたくさんあるので、慣れている方でも迷ってしまうことがあります。生地やオプションについて迷ったり疑問に思うことがあったりしたときは自分ひとりで悩まず、担当スタッフに相談してみましょう。また、担当スタッフからもカウンセリングをもとに提案してくれるので安心です。
採寸
オーダースーツにおいて採寸は肝ともいえる重要な項目。自分の体にぴったりのスーツを作るために、体型のクセなども含めて丁寧に採寸していきます。
「ちょっと細身のシルエットにしたい」などの要望があれば、きちんと伝えましょう。採寸時に伝えれば、きちんと対応してもらえます。
採寸まで終わったら、注文完了です。店舗によって、またオーダー内容によってかかる時間は変わりますが、カウンセリングから注文完了までは1〜2時間ほどです。
仮縫い・試着
フルオーダーの場合、仮縫い時点での試着があります。より細かい部分のサイズ調節などを行い、最終仕上げに入ります。ここで仕上がりに納得できない場合、気になることがある場合は、担当スタッフに話しましょう。早めに伝えることで、いざ受け渡しのときに「イメージと違う」「ほしいスーツじゃない」ということになりません。
受け取り
後日、完成したオーダースーツを受け取ります。店舗へ行くのが難しいという方向けに郵送受け取りに対応している店舗もあるため、事前に確認しておきましょう。
ただし、初めてオーダースーツを注文するという方、またその店舗を利用するのは初めてという方は、直接の受け取りをおすすめします。念のため試着をして、サイズ感や着丈、袖丈、裾の長さなどを確認しましょう。仮にお直しが必要ならその場で伝えてください。
まとめ
20代は前半と後半でスーツの選び方が多少変わります。今の自分に似合うスーツを選ぶために、ポイントを押さえてスーツを選ぶことが大切です。
オーダースーツは自分の主観だけでなく、フィッターの意見も聞きながらより自分に適した1着を作成できます。大事な場面に袖をとおす勝負スーツをお探しの方は、ぜひオーダースーツを検討してみてくださいね。
1935年創業の老舗ブランド「HANABISHI (花菱)」のオーダースーツは、完全国内縫製のイージーオーダーです。さまざまな体型の方に合わせた補正が可能で、熟練したプロフェッショナルフィッターが採寸し、あなたのご要望に合うフィットした1着をご提供いたします。初めてオーダースーツを作る方限定のお得なプランも実施しています。ぜひ、以下のリンクからチェックしてみてください。
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