40代はオーダースーツで部下に見本の着こなしを!おすすめの生地&コーデ例

スーツの着こなし

2023.3.6

社会人としての経験を積み、安定感や落ち着きを纏う40代は、会社で重要なポジションを任されることも少なくありません。そのため自身の価値を高め、上司や部下、取引先からの信頼を勝ち取れるスーツを選ぶ必要があります。そこでおすすめなのが、オーダースーツです。

今回は、40代の男性にスポットをあてて、スーツにかけるべき価格やオーダースーツでおすすめの色・柄・生地、オーダースーツ選びのポイントなどをご紹介します。スーツを新調しようと検討している方は、ぜひご参考にしてください。

40代がスーツにかけるべき価格はどのくらい?

40代がスーツにかけるべき価格は、5万円〜10万円ほどです。もっと手ごろな値段で購入できるスーツもありますが、40代であれば安すぎるスーツは正当な評価を得られない原因になりかねません。

ビジネスパーソンにとって、スーツはいわば戦闘服。自分を魅力的にみせるための雰囲気作りに役立ち、ときに自分の価値を高め、上司や部下、取引先からの信頼を得られる大切な服です。

オーダースーツなら生地や仕立てを良質なものにし、自分好みのスーツを作ることができます。スーツ1着で自分にプラスになる雰囲気を纏えるなら、決して高すぎる買い物ではないでしょう。

40代のオーダースーツでおすすめの色・柄・生地を紹介

ドリンクを持ったスーツ姿の40代外国人男性

こちらでは、40代の方におすすめのスーツの色・柄・生地についてご紹介します。40代は役職に就く方が増える世代。多くの方に会う機会に恵まれるため、きちんとした印象と大人の遊び心が詰まった装いを心掛けましょう。

定番のネイビーやグレーを選ぶ

ビジネススーツの定番カラーであるネイビーやグレーは、40代にもおすすめです。20代や30代だとはつらつとした印象に見えるかもしれませんが、40代になると落ち着きのある大人の雰囲気が引き出されるため、また違った良さを味わえます。

例えば、ネイビーは知的で誠実なイメージがありますが、40代が着こなすと若々しさと品格が加わります。また、グレーは優しくて和やかな印象を与えるため、親しみやすい雰囲気を纏いたいときにおすすめです。

なお、品格や重厚感を演出したいなら濃い色を、明るくておしゃれな印象を与えたいなら薄い色を選びましょう。

無地ではなく柄ものを

柄もののスーツはカジュアルな印象が強いため、つい無地のスーツを選んでしまうという方もいるでしょう。確かにチェック柄などの柄ものはカジュアルで目を引きますが、ダーク系の色のスーツならフォーマルな雰囲気を崩すことなく、大人の遊び心をプラスできます。上質な素材で仕立てれば、よりフォーマル感のある装いになるでしょう。

40代の着こなしにおすすめなのが、グレンチェック(グレナカート・チェック)です。イギリスの伝統的なチェック柄で、主張しすぎないため、ビジネスシーンにもすっとなじみます。

なお、柄ものに柄ものを合わせると派手になるため、シンプルにまとめることを心掛けましょう。

上質な生地でワンランク上のスーツに

オーダースーツは、見本の中から好きな生地を選べます。

スーツの定番素材はウールですが、40代ともなるとお手持ちのスーツが増えて、ウールのスーツもいくつか持っているかもしれません。お手持ちのスーツと差を出すなら、ウールとシルクの混紡生地である「シルクウール」がおすすめです。シルクウールには、ウールにはないツヤと光沢があります。上品で華やかな装いになるため、ビジネスシーンはもちろん、プライベート用のスーツにも重宝します。

また、春夏はリネン、秋冬はカシミヤなど季節ごとに異なる素材のスーツを着るのも、お手持ちのスーツが増えてきた40代ならではの楽しみ方といえるでしょう。

下記のような上質なブランド生地でスーツを仕立てれば、40代にふさわしいワンランク上のスーツを仕立てることができます。

ドラゴ

ドラゴ社は1973年創業のイタリアの生地ブランドで、紡績から生地の織り上げまでを自社で一貫しています。そんなドラゴ社の生地は、柔らかくて肌触りが良く、耐久性にも優れています。高級感のある光沢は美しく、また色や柄もおしゃれなものが多いため、理想のスーツを仕立てられるでしょう。

レダ

レダ社は1865年創業のイタリアの生地メーカーであり、伝統と革新を織り交ぜた生地が強みです。ストレッチ性や撥水性、赤外線反射などの機能性に優れた生地が多く、また生地の柄も豊富で、定番のものから個性的なものまで展開しています。

御幸毛織

御幸毛織は1905年(明治38年)創業の日本の老舗服地メーカーです。原料から仕上げまでこだわって作られた生地は、本場イギリスにも負けないと世界で認められるほど高品質。しなやかでハリ・ツヤがあり、なめらかな肌触りです。

40代がオーダースーツを選ぶ際のポイント

オーダースーツを選ぶなら、下記のポイントに注目しましょう。

ダブルスーツやスリーピーススーツにも挑戦してみる

オーダースーツでは、ふだんは選ばないスーツにあえて挑戦してみるのもおすすめです。

例えば、ダブルスーツは重厚感があり頼りになる印象を与えられます。見た目は大きく見えますが、シルエットはタイトなのでファッション性を追求したいという方にもおすすめです。

ビジネスシーンだけでなく、冠婚葬祭やパーティーなどにも着用できるスーツを作りたいなら、スリーピーススーツもぴったりです。ベストの色を変えたり、柄を入れたりと工夫することで、おしゃれの幅が広がります。

スーツのトレンドを確認する

時代に合ったスーツを身に着けることで、若々しくておしゃれな印象を与えられます。スーツにもトレンドがあり、周期は大体5年ほどです。スーツを買い替えるタイミングに悩んだら、5年に1回の頻度で買い替えてみましょう。

ジャストサイズになるように

オーダースーツを作る際、体型が変わったときのためにある程度ゆとりがほしいと思う方もいるかもしれませんが、スーツはジャストサイズで着てこそ真価を発揮します。オーダースーツは店舗によってはサイズ直しができるため、そのときの体型に合わせて調整してください。

40代におすすめのオプション

スーツのボタン

40代のスーツは、細部のディティールにもこだわりたいですよね。こちらでは、おすすめのオプションについてご紹介します。

水牛ボタン

水牛の角や骨からできた水牛ボタンはマットな質感をしているため、大人っぽくて落ち着いた印象を与えます。光沢のあるスーツに自然な風合いの水牛ボタンがなじみ、スーツの光沢をより美しくみせることが可能です。

水牛ボタンは透明感のある薄茶色から黒まで色の種類がさまざまです。また、水牛ボタンは本切羽と合わさるとより魅力が高まります。スーツの良さを引き出しつつ、高級感を演出できるため、40代におすすめです。

本切羽

本切羽は、ジャケットの袖口が開閉できるデザインのことです。既製品のスーツの多くは袖口のボタンは飾りになっているため、袖口の開閉はほぼできません。しかし、オプションで本切羽にカスタマイズすれば、既製品のスーツとは一味違うおしゃれな着こなしを楽しめます。

本切羽と下記でご紹介するハンドステッチ加工は、見た目の印象を変えるオプションです。袖口は意外と目につく部分なので、本切羽にすることで「上質なスーツを着ている」「きちんとスーツにお金をかけられる人」といった印象を与えられます。

ハンドステッチ加工

ハンドステッチ加工は、ジャケットの襟部分にステッチ加工を入れるデザインのことです。襟の反り返りや型崩れを防止する他、ステッチが入ることで生地に凹凸ができ、スーツのツヤが美しく見えます。機能性とデザイン性を兼ね備えたオプションなので、光沢のあるスーツを好む方や、きちっとした着こなしを維持したいという方におすすめです。

ワンタック(シングルタック)

タックとはパンツの前側、ウエスト部分から裾に向かって入っているヒダのことです。タックが左右1本ずつ入っているものを「ワンタック(シングルタック)」、左右2本ずつ入っているものを「ツータック」、入っていないものを「ノータック」といいます。

若い方に人気なのは裾幅が細くてスタイリッシュなノータックですが、40代には腰回りにゆとりができて動きやすいワンタックがおすすめです。大人の落ち着きと品の良さもプラスできるため、オーダースーツを作る際はぜひワンタックにしてみてください。

なお、ワンタックはパンツの裾を折り返した「ダブル」と相性が良いです。パンツをワンタックにする際は、裾もダブルにすることをおすすめします。

既製スーツではなくオーダースーツを選ぶべき理由

スーツの縫製

こちらでは、オーダースーツをおすすめする理由について解説します。

若いころと体型が異なっているため

若いころのスーツをそのまま着ている、という方もいるでしょう。しかし、体型は日々変化しており、若いころのスーツが入ったとしても今の体型に合っているとはいえません。また、年齢を重ねたことで既製品のスーツが体に合わなくなったというケースもあるでしょう。

スーツが美しく見えるのは、自分のサイズに合ったものを着ているからです。「2年以上スーツを新調していない」「今着ているスーツがきつい・ゆるい」という方は、ぜひオーダースーツを検討してみてください。

個人の体型に合ったものを新調できる

「上半身と下半身のサイズが合わないからセット購入できない」というお悩みを持つ方もいるのではないでしょうか。既製品の中から自分の体型に合ったものを探すのは意外と骨が折れるものですが、オーダースーツなら自分の体型だけにフィットするスーツを新調できます。

また、テーラーによってはサイズ直しなども依頼することも可能です。一生ものではありませんが、手直しをしながら長く愛用できます。

部下のお手本になるべき立場だから

ビジネスシーンではスーツの着こなしがその人の印象を決めてしまうこともあるため、仕事面だけでなく服装や身だしなみにもよりいっそう気をつける必要があります。オーダースーツならマナーを守りつつ、おしゃれで粋な着こなしが楽しめます。「貫禄があって頼りになる」「信頼できて何でも相談したくなる」など、部下から憧れを持ってもらえるような上司像をオーダースーツで作ってみてください。

スーツの着こなしレベルを底上げする小物選びのポイント

スーツと小物のイラスト(ベルト、ネクタイ、革靴、ビジネスバッグ)

こちらでは、スーツの着こなしをより魅力的にする、インナーや靴下、ベルト、革靴の選び方のポイントをご紹介します。

インナーは“ベージュ”

シャツの下に着るインナーは、ベージュがおすすめです。

ヨーロッパではインナーを着用しないケースが多いですが、高温多湿の日本では汗染み防止のためにインナーが必要です。しかし、インナーが透けるとだらしない印象になり、人によっては「おじさん臭い」と思われてしまうこともあります。

肌とインナーの色の差が少ないとインナーがシャツから透けないため、肌色に近いベージュのインナーを着用しましょう。

靴下の色は靴またはスーツに合わせる

靴下の色は靴と合わせるのが良いとされていますが、会食などで靴を脱ぐ機会がある日はスーツに合わせたほうが靴を脱いだときの違和感が少なく、脚長効果も期待できます。すね毛が見えないように、できるだけロングホーズ(ヒザ下まである長い靴下)を着用しましょう。

ベルトは黒、バックルはシルバーにする

コーディネートにおいて、色の数が多いほどカジュアルになります。落ち着きのある雰囲気を纏い、上司や同僚、部下から信頼を得るためにも色の数は少ないほうがベストです。ベルトは黒で統一し、ベルトのバックルはシンプルなシルバーにしましょう。黒とシルバーは日本人の肌になじみが良いため、どのような年代の方にもおすすめです。ただし、ブランドロゴが入ったバックルは主張が強いため、あまり主張しすぎないものを選ぶことが大切です。また、ベルトの幅は細すぎず太すぎずが鉄則なので、2.7cm〜3.5cmに留めましょう。

革靴は黒、ストレートチップの内羽根式にする

革靴の色は黒、デザインはストレートチップの内羽根式にしましょう。革靴の色とベルトの色は統一したほうが良いため黒が良く、ストレートチップの内羽根式はフォーマルな場面でも使えるため相手を不快にする心配がありません。1足は持っておいたほうが良いでしょう。

40代だからこそ着こなせる、遊び心のあるコーディネート例

ネクタイとスリーピースのスーツを着た40代外国人男性

こちらでは、40代におすすめのコーディネートを3例をご紹介します。

グレーのスリーピーススーツ

グレーのスリーピーススーツは、落ち着きのある装いながらおしゃれに決まります。ダーク系でもすてきですが、ミディアムよりも少しだけ明るめのグレーにすると、若々しくてやわらかな雰囲気になります。

シャツは白か薄いブルー、ネクタイをネイビーにすると誠実で信頼できる大人な印象に仕上がります。日々のビジネスシーンはもちろん、大事な商談にもおすすめのコーディネートです。

ダークネイビーのスーツに白ベスト

パーティーシーンには、ダークネイビーのスーツに白ベストを合わせるのがおすすめです。普段使いもできるダークネイビーのスーツは上品で美しく、そこに白いベストを合わせることでお祝いの場に

ふさわしい華やかさをプラスできます。

シャツとネクタイはスーツと同じネイビー系でまとめ、トーンの違いで表情を変えましょう。同系色でまとめることでベストの白が際立ち、張り切りすぎないおしゃれを楽しめます。

濃いベージュにアースカラーのネクタイ

自然の暖かみを纏ったやわらかで優しい印象のベージュのスーツは、同僚や部下に安心感や安定感を与えます。シャツは白の無地やネイビー系のストライプ、ネクタイには落ち着きのあるアースカラーの無地を合わせることでこなれ感を演出できます。柄入りのネクタイを合わせるなら、ストライプやドットがおすすめで、ベージュ系の色が入っているとコーディネートがまとまります。

まとめ

40代には、しっとりとツヤ感のある上質な生地で仕立てたスーツが似合います。オーダースーツなら落ち着きのある大人の魅力をより高められるはずです。「良質のものを長く愛用したい」という方にとっても、オーダースーツは好適な選択といえるでしょう。

1935年創業の老舗ブランド「HANABISHI (花菱)」のオーダースーツは、完全国内縫製。熟練したプロフェッショナルフィッターが採寸し、あなたのご要望に合うフィットした1着をご提供いたします。初めてオーダースーツを作る方限定のお得なプランも実施しています。ぜひ、以下のリンクからチェックしてみてください。

西林 和之
Writer
西林 和之
株式会社花菱
2015年HANABISHIに入社。経営企画部を経て、現在はマーケティンググループ長として、販売の企画、コンテンツマーケティング等を担当。
2015年HANABISHIに入社。経営企画部を経て、現在はマーケティンググループ長として、販売の企画、コンテンツマーケティング等を担当。
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