【母親必見】卒園式・卒業式の正しい服装マナーとは?スーツ選びの基本とポイント

スーツのマナー

2022.4.7

お子さんの卒園式・卒業式では、 華やかで格式のあるスーツを着用するのがおすすめです。卒業式は入学式よりも厳粛な式典であり、 先生方や来賓の方々の装いも略礼装が多くみられます。

では、保護者の方にはどういった装いのスーツがふさわしいのでしょうか。

今回は、 卒園式・卒業式の母親の服装のマナーとスーツ選びの基本、スーツ選びで気をつけるべき7つのポイントなどについてご紹介します。お子さんの卒園式・卒業式を控えている方は、ぜひご覧ください。

卒園式・卒業式の母親の服装マナーは?

卒園式や卒業式における母親の服装マナーは、下記のとおりです。

セミフォーマル(準礼装)な装いがベスト

上下黒のフォーマルスーツだと、格式はあっても華やかさに欠けてしまいます。そのため、基本的に母親の服装はセミフォーマル(準礼装)な装いが良いとされています。

袖口にフリルがあしらわれたブラックのジャケットをチョイスしたり、あえてスーツとは対象的なオフホワイトのバッグを持ったりと遊び心をプラスすることで、華やかでありながらも厳粛な雰囲気を感じさせる装いに仕上がります。

もちろん、上下同色・同素材で揃えたセミフォーマル(準礼装)もおすすめです。卒園式・卒業式という正式な式典に相応しい、格の高い着こなしになるでしょう。 

くわえて、母親の服装は「ジャケット×スカート」または「ワンピーススーツ」が基本といわれています。スカート・ワンピースの丈は膝が隠れる程度がベストですが、ロング丈だと重苦しい印象になるためミモレ丈までに留めることをおすすめします。 

なるべく肌の露出を控えた服装を心掛ける

厳かな式典では、肌の露出を控えるのがマナーです。胸元や足元がうっかり見えてしまわないよう服装選びに注意するのはもちろん、膝や肩が隠れるアイテムを活用するのもよいでしょう。 

スーツの色・小物は派手にならないように上品さを重視

スーツの色や小物は、派手になりすぎないように注意しましょう。

忘れてはならないのが「上品さ」です。 例えば、大ぶりなアクセサリーはかわいらしくてすてきですが、セミフォーマルな装いに合わせるにはカジュアルすぎて派手だと思われることもあるでしょう。

控えめな美しさを求めるなら、ダイヤモンドやパールなどがあしらわれた、小ぶりのアクセサリーがおすすめです。

園や学校によってはインフォーマル(略礼装)がOKの場合もある

桜の下で男性を見つめる女性

卒園式・卒業式では、基本的にセミフォーマル(準礼装)な装いが良いとされていますが、園や学校によってはインフォーマル(略礼装)な装いでも構わないとしていることもあります。インフォーマル(略礼装)とは、カジュアルすぎないスーツやワンピースのことです。 

インフォーマル(略礼装)な装いを選ぶ場合は、基本的に上下で異なる色・素材を選んでも問題ありません。ただし、式典に相応しい統一感のある装いにするのがベターなので、上下がちぐはぐにならないよう意識して組み合わせることが大切です。 

なお、「このセミフォーマル(準礼装)で大丈夫だろう」と自分で判断すると、誤った服装になる可能性があるため、学校に問い合わせて確認したり、先輩ママに相談したりすることも大切です。 

卒園式・卒業式におけるスーツ選びの基本

こちらでは、卒園式や卒業式におけるスーツ選びの基本をまとめました。スーツ選びにお困りの方は、ぜひご参考にしてください。

スタイル

スーツと一言でいっても、パンツスタイルやスカート、ワンピースなど種類はさまざまです。 どのスタイルにも魅力があり、またマナー違反に触れないため、お好みのスタイルをチョイスしましょう。

パンツ

近年は、パンツスタイルで卒園式や卒業式に参加する方が増えています。スラっとしたシルエットはマニッシュで格好よく、ヒールと合わせると足長効果も期待できます。また、動きやすいという利点からパンツスタイルを選ぶ女性も多く、子どもがいる方にも人気です。

スカート

スカートは女性らしい華やかさとやわらかな印象を与えるため、パンツスタイルと同じく人気があります。しかし、スカートと一言でいっても、その全てが式典に相応しいわけではありません。 

例えば、ミニスカートやタイトスカートは式典には不向きといわれています。なぜなら、ミニスカートは肌の露出が多い上に厳かな雰囲気にそぐわず、タイトスカートは座ったときに裾が上がって太ももが露出しやすくなるからです。この点から、卒園式・卒業式にはフレアースカート、または身体にフィットしすぎないタイトスカートを選ぶと良いでしょう。 

スカート丈は、膝が隠れる程度にするのがマナーです。そのため、卒園式・卒業式でスカートを着用する場合は、丈の長さに問題がないか必ず確認するようにしましょう。 
なお、ロング丈は重苦しい印象を与えかねないため、ミモレ丈までに留めるのがベターです。 

スカートはパンツスタイルよりも動きが制限されるため、小さなお子さんがいると遠ざけてしまいがちです。しかし、卒園式・卒業式のような特別な日には、上述したマナーを踏まえてスカートを楽しんでみてはいかがでしょうか。

ワンピース

ワンピースは、ふんわりとした女性らしいシルエットが魅力です。1枚で品よく見せられるため、幅広い世代の女性から人気があります。素材や着丈で雰囲気が変わり、カジュアルにもフォーマルにも楽しめます。

上述のとおり、卒園式・卒業式などの式典では肌の露出を抑える必要があります。そのため、ワンピースのスカート丈は膝が隠れる程度、そして袖丈は肘が隠れる程度にするのがマナーです。当日までに一度着用して、マナー違反にならない丈か確認することをおすすめします。 

また、ワンピースにはジャケットを合わせるのが基本です。ワンピースだけだと厳かな式典にそぐわないコーディネートになりかねないため、必ずジャケットも用意するようにしましょう。なお、ジャケット代わりにカーディガンやストールを着用するのは原則NGです。

スーツの色は、あまりカジュアルすぎないものを選びましょう。原色のような派手で目を引くものは避けて、式典の雰囲気になじむ落ちついた色を選ぶことが大切です。

ネイビー

クールで知的な印象を与えるネイビーのスーツは、どのような色にもなじみます。汎用性が高く、インナー・小物との組み合わせを変えれば、さまざまなスタイルを楽しむことができます。入学式にも着回しを考えているなら、ネイビーのスーツはおすすめです。

ブラック

ブラックのスーツは、厳かな式典によく合います。しかし、ベーシックな色だからこそ地味になりすぎないような工夫が必要です。インナーを黒以外にしたり、アクセサリーなどの小物と組み合わせたりして華やかさをプラスしましょう。

落ちついた印象のグレー

グレーのスーツは、大人っぽくて落ちついた印象を与えます。同じグレーのスーツでも、トーンが違うと雰囲気がガラッと変わります。

例えば、チャコールグレーならマニッシュな雰囲気に仕上がりますが、ライトグレーならフェミニンで優しい雰囲気になります。実際に試着をして、自分に似合うグレーを選んでみてください。

華やかなベージュ・オフホワイト

卒園式・卒業式は厳粛な式典ではありますが、親からすれば子どもが健やかに成長したお祝いの式典という印象が強いのではないでしょうか。ベージュやオフホワイトのスーツは、そんなお祝いにふさわしい華やかさと上品さを兼ね備えています。入学式にもおすすめの色なので、1着で着まわしたいという方にもおすすめです。

素材

卒園式や卒業式が行われる3月は、春とはいえまだ寒さが残ります。厚手のスーツを選ぼうと考えている方もいるかもしれませんが、着回しなどを考えるとあまり得策とはいえません。

スーツの見栄えや印象は、生地(素材)によって大きく変わるため、しっかりと吟味して選びましょう。

落ちついた生地

落ちついた色味と質感の生地は、見る人にきちんとした印象を与えます。ただし、厚手の生地できたスーツは重くなりすぎてしまうため、落ちつきのある色味と質感はありつつも、オールシーズン着用できるスーツをチョイスしましょう。総裏地のものを選べば多少薄手でも寒くないですし、冷える場合は上からコートを着用すれば寒さは凌げます。今後着回す際にも役立ちます。

華やぎのある生地

入学式や学校行事の他、結婚式などへのお呼ばれにも着回すことを想定しているなら、華やぎのある生地で仕立てたスーツがおすすめです。もちろん華美すぎるデザインだと卒園式や卒業式の場にふさわしくない装いになってしまうため、品格と華やかさのバランスを考えた上で選んでみてはいかがでしょうか。

ブラックフォーマルの基本と卒園式・卒業式に着る際の注意点

壁にもたれかかる、黒い洋服の女性

「卒園式・卒業式にブラックフォーマルはそぐわないの?」と疑問を抱いている方もいるのではないでしょうか。 

ブラックフォーマルとは「冠婚葬祭などの公式な場所で着る礼服(主に黒い衣服)」のことです。そのため、結論からいうと卒園式・卒業式で着用しても問題ありません。しかし、ブラックフォーマルの着用にはいくつか注意点があります。 

ブラックフォーマルと喪服の違い

日本には、ブラックフォーマルに「喪服」というイメージを持っている方が多い傾向があります。しかし、実際にはそうではなく、喪服はブラックフォーマルの中でも「漆黒色の衣服」のことを指します。そのため、ブラックフォーマルそのものは慶事の場で着用することも可能です。 

女性の場合、ブラックフォーマルの装いとともに身につけるアクセサリーや小物で、慶弔の区別をつけることができます。例えば、弔事においてアクセサリーを身につける場合は、涙の象徴とされる真珠を選ぶのがマナーです。一方で、慶事ではコサージュを添えたり、華やかなシルバー系のパンプス・バッグを合わせたりすることができます。 

このように、同じブラックフォーマルでもアクセサリーや小物が変われば、着用できるシーンも変わってきます。そのため、もしブラックフォーマルで卒園式・卒業式に参加するのであれば、アクセサリーや小物で華やかさを添えると良いでしょう。 

漆黒色ではなく「浅黒色」を選ぶ

ブラックフォーマルには、主に「漆黒色」と「浅黒色」の2つがあります。このうち、光沢のない漆黒色は喪服に選ばれるケースが多く、喪主や親族が着ることがほとんどです。そのため、卒園式・卒業式などの晴れの式典には浅黒色のブラックフォーマルを選ぶようにしましょう。 

古くて重苦しいデザインのものは避ける

古いデザインのブラックフォーマルは、生地に厚みとハリがあるため、どうしても喪服の印象が強いのが特徴です。これに対し、昨今はブラックフォーマルはやわらかな素材で作られた華やかなデザインのものが多くなっています。そのため、卒園式・卒業式にブラックフォーマルで参加するのであれば、華やかさを感じられる最新のデザインのスーツを選ぶことが大切です。 

もし、手持ちのブラックフォーマルが一昔前のものであれば、このタイミングで買い換えるのも良いでしょう。 

卒園式・卒業式のスーツ選びで気をつけるべき7つのポイント

スーツを選ぶ際は、下記7つのポイントに注意して選びましょう。

サイズ感

スーツで重要なのは、サイズ感です。自分の体型に合っていないスーツを着ると、見栄えが悪く、だらしない印象を与えてしまいます。そのため、スーツを選ぶ際は自分の体型にフィットする着心地の良いものを選びましょう。また、腕を上げたり、しゃがんだりと動きを制限しないものを選ぶことも大切です。

アウター

その日の天気や気温次第では、アウターが必要です。服装に合ったもの、脱いだときにも邪魔にならないものを選びましょう。例えば、薄手のジャケットやスプリングコートなどがおすすめです。

なお、卒園式・卒業式は立派な式典なので、アウターにカジュアルなコートを選ぶのはNGです。チェスターコートやステンカラーコート、トレンチコートなど、きれいめなコートを選ぶようにしましょう。 

インナー

式典に合う華やかな色・デザインのインナーを選びましょう。インナーの色をスーツと同じ色にしてしまうと、印象が暗くなってしまうこともあるため注意が必要です。

バッグ

バッグを選ぶ際は、財布など必要なものが入るくらいの大きさで、かつ上品なものをチョイスしましょう。黒やボルドー、キャメルなどはダーク系のスーツとも相性が良いため、おすすめです。スーツの色に合わせても良いですし、あえて明るめのバッグを選ぶのもすてきです。

サブバッグ 

サブバッグは、スリッパや園・学校から配布された書類などを持ち運ぶ際に重宝するため、バッグの中に忍ばせておくことをおすすめします。 

サブバッグには、ロゴや柄などが入っていないシンプルなバッグを選ぶのがベターです。柄ものや派手なエコバッグは式典にそぐわないため、避けるようにしましょう。 

アクセサリー

アクセサリーも、小ぶりで品のあるものを選びましょう。先でも述べたように、大きめのアクセサリーはカジュアルで派手に見られがちなので、厳格な式典には好ましくありません。控えめながらも美しい、大人のアクセサリーを探してみてください。

ストッキング

ストッキングは、ベージュを選びましょう。例えば、黒を選んでしまうと喪服のイメージが出てしまうため、式典の雰囲気には合いません。また、カラータイツのように色つきのものや素足も、セミフォーマルな装いとは合わないため、着用はやめましょう。

パンプス

パンプスを選ぶ際は、黒やベージュがおすすめです。また、着脱しやすい控えめな高さのヒールを選びましょう。

コサージュ・ブローチ 

スーツやワンピースがシンプルな場合は、コサージュ・ブローチを添えるのがおすすめです。ほど良く華やかさがプラスされるため、より一層晴れの式典に相応しい装いになります。 

例えば、コサージュはフラワーモチーフであることが多いので、胸元につけることでお祝いの気持ちがより伝わりやすくなります。スーツよりも明るく淡い色のものを選ぶのがポイントです。 

コサージュが苦手な場合は、ブローチを選ぶと良いでしょう。鎖骨に近い場所につけることで、胸元がパッと明るくなると同時に、シンプルなスーツやワンピースが格上げされます。 

卒園式・卒業式シーズンはまだ寒い!冷え対策を施そう 

卒園式・卒業式が開催される時期はまだ寒く、広い体育館や講堂にいると身体が冷えることがあります。しかし、式典中にコートを着用するのはマナー違反です。そのため、コートを脱いでも寒くないように冷え対策も行っておくことが大切です。 

例えば、裏起毛のインナーや保温性に優れたインナーを着用するのがおすすめです。薄手タイプならスーツの下に着用してもシルエットが崩れにくいので、気軽に冷え対策ができるでしょう。 

また、足元からの冷えを回避するため厚底のスリッパを履くのも一案です。さりげなくスタイルを良く見せることもできるため、一石二鳥といえます。 

式典中に寒さを感じてしまうと、落ち着いて子どもの立派な姿を見られません。晴れの舞台をしっかり見届けるためにも、冷え対策は忘れず行いましょう。

卒園式・卒業式のスーツにオーダースーツを選ぶメリット

卒園式・卒業式のスーツに、オーダースーツを選んでみませんか? オーダースーツを仕立てるメリットは、下記のとおりです。

プロのアドバイスを踏まえた上で自分好みの1着を作れる

オーダースーツなら、自分の体型にフィットしたスーツを作ることができます。また「市販のスーツだとジャケットとパンツでサイズが違うため困る」「スーツを着ると体型が気になる」など、スーツに関する悩みに対して、プロにアドバイスをもらうことができます。自分の要望が詰まった、すてきなスーツを作ることが可能です。

他の人とかぶる心配がない

オーダースーツにすると、他の人とスーツの色や生地、デザインがかぶる心配がありません。自分に似合う、品のある個性を演出できるため、特別な日を彩ることができるでしょう。

卒園式・卒業式のスーツはジャストサイズで上品なものを

卒園式・卒業式のスーツは、服装マナーを押さえたものを用意しましょう。オーダースーツなら、自分の好みを反映した上で、服装マナーに準拠した装いを楽しむことができます。

1935年創業の老舗ブランド「HANABISHI (花菱)」のオーダースーツは、完全国内縫製。熟練したプロフェッショナルフィッターが採寸し、あなたのご要望に合うフィットした1着をご提供いたします。レディースオーダースーツでは、一般的なビジネススタイルの生地はもちろん、女性らしいやわらかで華やかな生地、単品コーディネートに適した生地など、幅広い選択肢の中から用途に適した生地をお選びいただけます。

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