パーティーではどのようなスーツを着用すべき?着こなしのポイントや注意点を徹底解説! 

スーツのマナー

2022.12.27

乾杯する男女

結婚式や披露宴、二次会などのパーティーに参加する際、「どのようなスーツを着用すれば良いか分からない」という方もいるのではないでしょうか。仕事でふだんからスーツを着なれていても、パーティーシーンの装いはビジネスシーンとは大きく異なります。小物一つにしても、ビジネスならOKでもパーティーシーンだとNGというものもあるため、パーティーシーンに適したスーツの選び方をマスターしておくことが大切です。 

今回は、パーティーシーンに適したスーツの選び方や着こなしのポイント、注意点などをご紹介します。さりげないおしゃれを楽しめるコーディネート例もお伝えするので、ぜひご参考にしてくださいね。 

パーティーシーンに合わせたスーツを着用する

前提として、結婚式や披露宴、二次会、パーティーなどに参加する際は、主催者側に「ドレスコード(主催者側による服装の指定・規則)の有無」を確認しておきます。一般的に、男性はスーツスタイルを求められることが多いですが、場合によってはスーツ以外の服装を指定されることもあります。 

こちらでは、ドレスコードがスーツであるとした上で、パーティーシーンに適したスーツについてお話ししていきます。 

結婚式

男性のフォーマルスーツには大きく下記の3種類があり、立場によって着るべきスーツは異なります。 

・正礼装(モーニングコート・タキシード) 

・準礼装(ディレクターズスーツ・ブラックスーツ) 

・略礼装(ダークスーツ) 

一般的に、親族や友人の結婚式で着用するスーツは「ブラックスーツ」と「ダークスーツ」です。前者は、光沢のない深い黒のスーツで、親族や上司としてお呼ばれしたときに向いています 

後者は、光沢入りの黒いスーツやシャドーストライプ柄の黒いスーツ、ダークネイビーのスーツ、ダークグレー(チャコールグレー)のスーツを指します。ブラックスーツよりも自由度が高く、華やかな着こなしを楽しみやすいため、友人や同僚としてお呼ばれしたときに向いています。

二次会やカジュアルなパーティー

結婚式の二次会やカジュアルなパーティーの場合、「平服でお越しください」と招待状に書かれていることもあります。冠婚葬祭における平服は略礼装に近いものですが、二次会やカジュアルなパーティーでは、スーツやジャケットを着用していれば多少カジュアルダウンしていても問題はないでしょう。 

ただし、会場がフォーマルな場ならダーク系のスーツで落ち着きのある装いを心掛けることが大切です。結婚式・披露宴の後に参加するならそのままの服装で大丈夫です。 

会場がカジュアルなら、明るめのスーツでも良いでしょう。ビビットカラーのような原色に近い色はNGですが、ブライトネイビーやライトグレーなどの品のある色は、カジュアルなパーティーシーンによくなじみます。 

パーティーでスーツを着こなすためのポイント

こちらでは、パーティーシーンに適したスーツの着こなしポイントをご紹介します。 

ドレスシャツとネクタイにこだわる

パーティーシーンでは、ドレスシャツとネクタイにこだわりましょう。ドレスシャツは白の無地、または淡い色のものを選び、襟の形がネクタイに合うかどうかを確認します。例えば、通常のネクタイなら「レギュラーカラー」が、蝶ネクタイ(ボウタイ)をするなら襟の形が広がっている「ウィングカラー」がぴったりです。 

なお、ボタンダウンはカジュアルな印象が強いため、フォーマルな場にはふさわしくありません。カジュアルなパーティー以外では避けたほうが無難です。 

ネクタイは、結婚式や披露宴では白・シルバー系、淡い光沢のあるパステルカラーがおすすめです。色と同様に柄もシンプルで控えめなものを選びましょう。無地はもちろん、ドット柄、ストライプ柄、小紋柄も控えめなデザインなら問題ありません。 

足元は落ち着いた配色でそろえる

靴下や靴などの足元は、落ち着きのある配色でまとめます。 

例えば、靴下の色は靴の色やスーツの色と合わせると統一感が出るため、黒やチャコールグレーなどのダークカラーを選びましょう。短い靴下は座ったときなどに肌が見えるため、長めのものをチョイスしてください。スーツ用の靴下を選ぶと安心です。 

また、靴は黒がおすすめです。「内羽根式のストレートチップ」かつ「紐つき・紐穴が多いもの」がフォーマルな装いにマッチします。靴の色と同じベルトをつけると、よりコーディネートがまとまりますよ。 

なお、スラックスの裾の長さは短くなりすぎないよう配慮しましょう。本来、フォーマルな場では裾の短いスラックスは避けるものです。ただし、スーツの着こなしはトレンドに左右する部分も大いにあるため、それらも考慮し、TPOを踏まえた長さに調整しましょう。 

小物やアクセサリーは派手すぎないものを

小物やアクセサリーは、派手すぎないものを選びます。 

男性の場合、フォーマルな場では「手ぶら」が良いとされていますが、ポケットが膨らむほど荷物を詰めるとシルエットが崩れてしまいます。荷物が多くなるときは、小さめでデザインが控えめなクラッチバックを持つと良いでしょう。それでも入らないという場合は、荷物をクロークに預けて会場内には持ち込まないようにします。 

また、パーティーシーンでは腕時計を外すのが一般的ですが、ファッションの一部として身に着ける場合は控えめなデザインのものを選んでください。 

指輪に関しては、婚約指輪や結婚指輪はフォーマルな場に身につけても問題ありませんが、カジュアルすぎるものや装飾が派手なもの、デザインがハードなものは避けたほうが良いです。 

パーティーで気をつけたいスーツの着こなし

こちらでは、パーティーシーンで注意すべき、スーツの着こなしマナーをご紹介します。 

清潔感のない着こなしはNG

スーツを着用する際は、「清潔感」を大切にしましょう。どんなに高級ですてきなスーツを着ていても、スーツがよれよれで汚れていたり、シャツがしわだらけだったり、靴がすれて汚れていたりすると魅力が台なしになります。加えて、髪型やヒゲが整えられておらずぼさぼさだと、他の参列者に不快な思いをさせてしまうでしょう。最悪の場合、招待した主催者側の不手際だと、自分以外の誰かが非難されることもあるかもしれません。 

パーティーシーンでの装いは、ひとりよがりではいけません。その場でのつながりを意識した上で、清潔感のあるスーツスタイルを作ることが大切なのです。 

ビジネスで使用されるネクタイは避ける

パーティーシーンでは、ビジネスで使用されるような濃い色のストライプタイは不向きです。ビジネス感が強く出てしまい、華やかな場にふさわしくない装いになってしまいます。また、黒いネクタイも喪服を連想させるため、お祝いの席にはふさわしくありません。 

やむを得ない事情からビジネススーツ(リクルートスーツ含む)を着用する場合でも、小物で華やかさをプラスすることが大切です。手持ちにないという方は、これを機にパーティーシーンに適したネクタイを購入することをおすすめします。 

パーティーでおしゃれと思われる着こなし方コーディネート

おしゃれと思われるためには、トータルコーディネートに気を配ることが大切です。 

会社関係や仕事関係のパーティーに参加する際は、適度な小物使いで華やかさをプラスします。ダークスーツはどの色とも相性が良いため、例えば、白のドレスシャツに光沢のあるライトグレーかパステルパープルのネクタイを合わせ、同色のハンカチーフを挿せば、大人の遊び心を感じさせるスタイリッシュな装いになります。 

また、友人や同僚の結婚式や披露宴に参列する際は、パステルカラーのネクタイをアクセントにし、ダークスーツに華やかさと個性をプラスするのもおすすめです。例えば、白のドレスシャツにイエロー系のネクタイとハンカチーフを合わせれば、お祝いの場にふさわしい明るい印象に仕上がります。スーツと同色もしくは、ネクタイよりも濃く落ち着きのあるベージュやブラウンのベストを合わせるのも良いでしょう。スリーピースにすることで、より大人っぽくてスタイリッシュな雰囲気になりますよ。 

まとめ

パーティーシーンでは、主役よりも目立たないように配慮することが大切です。とはいえ、暗い色でまとめるとお祝いの雰囲気にそぐわない装いになってしまうため、ドレスシャツやネクタイ、ハンカチーフなどでさりげなく華やかさをプラスしましょう。ハンカチーフに関しては、折り方(クラッシュ・バフ・スリーピークスなど)によって印象が変わるため、結婚式や披露宴、二次会、パーティーなどへ参加する場合は、事前にチェックしておくことをおすすめします。 

ビジネススーツしか持っていないという方は、これを機に新たに購入するのも手です。オーダースーツならパーティーシーンにふさわしいスーツを仕立てられます。既製品とほぼ変わらない価格帯から種類があるので、ぜひ検討してみてください。 

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西林 和之
Writer
西林 和之
株式会社花菱
2015年HANABISHIに入社。経営企画部を経て、現在はマーケティンググループ長として、販売の企画、コンテンツマーケティング等を担当。
2015年HANABISHIに入社。経営企画部を経て、現在はマーケティンググループ長として、販売の企画、コンテンツマーケティング等を担当。
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