オックスフォードシャツとは?選ぶべき理由と選び方&着こなしのポイント
その他(豆知識)
2023.2.3
目次
オックスフォードシャツは、ビジネスシーンでも、ビジネスカジュアルでも、プライベートでも着回せる便利なアイテムです。しかし、オックスフォードシャツがどんなシャツなのか分からないという方もいるのではないでしょうか。中には、オックスフォードシャツだと知らずに着ている方もいるかもしれません。
そこで今回は、オックスフォードシャツの概要とおすすめする理由、選び方&着こなしのポイントなどをご紹介します。シャツを着用する機会の多いビジネスパーソンは、ぜひご参考にしてください。
オックスフォードシャツとは
オックスフォードシャツとは、“オックスフォードクロス(オックス生地)”で作られたシャツです。19世紀、スコットランドにある紡績会社が英米の名門大学の名前を冠してシャツの生地を販売したことがオックスフォードクロスの起源とされています。厚手で丈夫な生地感とカジュアルな雰囲気から人気が高く、現在に至るまでシャツ生地の主流の一つとして残っています。
なお、オックスフォードシャツには、“オックスフォード”・“ピンポイントオックスフォード”・“ロイヤルオックスフォード”といくつか種類があり、それぞれの特徴は下記のとおりです。
オックスフォードの特徴
オックスフォードは、縦横に2本ずつの綿糸が並ぶ「平織り(斜子織り:ななこおり)」の生地です。20〜40番手(※1)の糸を使用しており、織り目がはっきりと目立つため、ふっくらと立体的に見えます。一般的なワイシャツ生地(※2)よりも厚手で丈夫ですが、やわらかくソフトな触り心地が魅力です。
光沢があり、しわになりにくいため、オフィスカジュアルのシャツ生地にぴったり。スポーツウェアにも使われるなど、活躍の場は広いといえます。
なお、オックスフォードクロスを使ったシャツの代表格には「ボタンダウンシャツ」があります。
※1:糸の太さを示す単位。番手の数字が大きいほど糸は細くなり、光沢ややわらかさが出る。
※2:ビジネスシャツに使用される主な生地は、ブロード生地・ツイル・シャンブレー・オックスフォードの4つ。中でも、オックスフォードはカジュアル度の高い生地として知られる。
ビジネスシーンにおすすめ!特殊なオックスフォード生地
こちらでは、オックスフォード生地についてご紹介します。
ピンポイントオックスフォード
1つ目が、ピンポイントオックスフォード(ピンオックス)です。オックスフォードよりも細い糸(80〜100番手の糸)で織られた生地で、織り目が目立ちにくく、なめらかな風合いをしています。適度に光沢があり上品な印象を与えるため、ビジネスにもプライベートにも重宝するでしょう。ドレッシーな着こなしを楽しみたい方におすすめの生地です。
ロイヤルオックスフォード
もう1つが、ロイヤルオックスフォードです。ピンポイントオックスフォードより細い糸(100番手ほどの糸)で織られた生地で、織り目はほとんど目立ちません。生地が薄くシワになりやすいという特徴はありますが、ソフトな光沢とさりげない華やさから、プライベートよりもビジネス向きです。
オックスフォードシャツの優れている点
オックスフォードシャツの優れている点は、主に下記の5つです。
ビジネスにもカジュアルにも対応できる
オンオフに対応できる柔軟性は、オックスフォードシャツの優れた点といえます。ピンポイントオックスフォードもロイヤルオックスフォードも光沢があるのでビジネスシーンにぴったりですし、通常のオックスフォードはオフィスカジュアルや休日コーデに重宝します。
なお、ビジネスシーンには「白の無地」か「サックスブルーの無地」がおすすめです。
しわになりにくい
種類によって程度は異なりますが、オックスフォードシャツは生地が厚手で丈夫なので、洗濯機で洗濯してもしわになりにくいです。ネットに入れて洗い、全体を伸ばして干せばシワを抑えられます。アイロンの必要がない、またはさっとかけるだけで済むため、お手入れがしやすいのです。とくに、カジュアルさが魅力のオックスフォードであれば、生地のテイストから多少のしわもナチュラルなアクセントになるため、洗いざらしのままぱっと着用したいという方にもおすすめです。
通気性が良い
比較的厚手の生地で作られたオックスフォードシャツですが、生地の織り目にすき間があるため、通気性が良く、暑い夏も快適です。インナーとしても、トップスとしても、オールシーズンで着回せるアイテムなので、少なくとも1着は持っておきたいアイテムだといえるでしょう。
着続けることで自分だけの味わいになる
厚手で丈夫、かつシンプルなシルエットのオックスフォードシャツは、飽きずに長く着られます。着続けることでこなれた感じや味わいが生まれるため、愛着の持てる1着になっていくでしょう。
インナーとしてもアウターとしても着られる
オックスフォードシャツは、重ね着にも向いています。「ニットやスウェット、パーカー、ジャケットなどの下に着る」「Tシャツの上からジャケット代わりに羽織る」というように、インナーでもアウターでも使えるため、コーディネートの幅が広がります。
【シーン別】オックスフォードシャツの選び方
こちらでは、オックスフォードシャツの選び方を「ビジネスシーン」と「ビジネスカジュアル」に分けてご紹介します。
ビジネスシーン
ビジネスシーンには、ロイヤルオックスフォードのシャツがおすすめです。襟型はきっちりした印象を与える「レギュラーカラー」がGOOD! 色は爽やかで上品な白かロイヤルブルーがおすすめです。大人っぽい落ち着きのある装いに仕上がるため、ビジネスシーンに違和感なくなじみます。
ビジネスカジュアル
ほど良い上品さが必要とされるビジネスカジュアルでは、ピンポイントオックスフォードシャツがぴったりです。襟型はレギュラーカラーのようなスタンダードなものでも良いですが、カジュアルにまとめるならボタンダウンも良いでしょう。チノパンを合わせれば、適度にカジュアルなきれいめスタイルを楽しめます。
シャツの色はビジネスの定番色である白やブルーはもちろん、顔周りを明るくするピンクもおすすめです。
オックスフォードシャツの着こなしポイント
こちらでは、オックスフォードシャツの着こなしポイントをご紹介します。ぜひ、シャツ選びのご参考にしてください。
着丈はジャスト丈
オックスフォードシャツの着丈は、タックイン・アウトの2WAYに対応できるようにジャスト丈を選びましょう。ビジネスで着用する場合、動いたときにシャツの裾がパンツから出ない長さにする必要がありますし、逆にプライベートで着用する場合、長すぎると不恰好になってしまう恐れもあります。タックイン・アウトのどちらで着てもさまになるものを選ぶことが大切なので、お尻が半分ほど隠れる丈感を目安にちょうど良いものを選びましょう。
シルエットは「ぴったり」or「ややゆるめ」
オックスフォードシャツは、シルエットが「ぴったり」or「ややゆるめ」のものを選びます。インナーとして着用するならぴったり、アウターとしても使うなら適度にゆったりしているものが今どきでおしゃれです。極端なオーバーサイズはあか抜けない印象を与えるため注意しましょう。
色は白やブルーを選ぶ
オックスフォードシャツを選ぶ際は、白やサックスブルーなど、淡い色のシャツがおすすめです。
例えば、汗が目立たない清潔感のある装いを重視するなら白、誠実感や爽やかさを演出するならサックスブルーというように目的に合わせて選びましょう。
ボタンダウンを1枚は持っておく
ボタンダウンは、オンオフで着回しできるので便利です。ボタンを開閉するだけで着こなしにバリエーションを持たせられるため、さまざまなコーディネートを楽しめるでしょう。
まとめ
オックスフォードシャツは、ビジネスにもプライベートにもおすすめのシャツです。種類によって光沢や生地のやわらかさ、華やかさ、カジュアル度が異なるため、1着は持っておいて損はないアイテムといえます。既製品ではサイズがないという方は、オーダーメイドも視野に入れてみてください。専門店なら生地の種類が多いですし、オックスフォードシャツはもちろん、シャツにぴったりのジャケットやパンツについても相談できます。ぜひ、自分に合った1着を探してみてください。
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