オーダースーツと既製品の違いは?それぞれの特徴とメリット・デメリット
その他(豆知識)
2022.10.31
目次
スーツの購入を検討している方の中には、「既製品じゃなくてオーダースーツを着てみたい」「商談のために良いスーツがほしい」「友人の結婚式に着るスーツをオーダーで作るか迷っている」という方もいるでしょう。既製品のスーツとオーダースーツは、どちらが優れているというわけではなく、それぞれに良い面も悪い面もあります。それらを把握した上で、どちらのスーツを選択すべきかを考えることが大切です。
そこで今回は、既製品のスーツとオーダースーツのメリット・デメリットをご紹介します。既製品のスーツとオーダースーツのどちらを選ぶか、ぜひ意思決定の際に役立ててください。
オーダースーツには3つの種類がある
まずは、オーダースーツについてよく知らないという方のために、オーダースーツの種類を解説します。
オーダースーツの仕立て方は3種類あり、それぞれでオリジナル性やカスタマイズ性が異なります。手軽に製作できるのはパターンオーダーとイージーオーダーの2種類で、前者はサンプル服を使ってリーズナブルに仕立てる初心者向け、後者はより細かな体型補正ができる初心者〜中級者向けのオーダースーツです。
一方、最も手間と時間がかかるのがフルオーダーです。一から型紙を起こすため、自分の体型にぴったりの1着を作れます。また細部にまでこだわりを詰め込めるため、上級者向けのオーダースーツといえるでしょう。
各オーダースーツの詳細は下記にてご紹介しています。仕立てにかかる費用や納期についても解説していますので、併せてご覧ください。
既製品スーツのメリット
既製品のスーツには、下記のようなメリットがあります。
比較的安価である
既製品のスーツは、標準体型を反映した型で統一されているため、売り場で採寸をする必要がありません。また大量生産によって1着あたりのコストを抑えているため、比較的安価に購入できます。できるだけ費用を抑えてスーツを購入したい、という方におすすめです。
お手軽に購入できる
購入しやすいお手軽さは、既製品のスーツの最大の魅力でしょう。すでに完成した状態で販売されているため、その場ですぐに購入できます。大まかなサイズの違いがあるだけなので、さっと試着し、最もしっくりくるものを選ぶだけで良いのです。着丈や裾直しもその場で依頼できるケースが多いので、すぐにスーツがほしいという方に重宝します。
既製品スーツのデメリット
ふだんから着なれているであろう既製品のスーツにも、下記のようなデメリットがあります。
サイズ感やデザインに限度がある
既製品のスーツは標準体型をもとに型が作られているため、細部の調整ができません。サイズがぴったりと合わなくても、あるものの中からちょうど良いサイズ感のスーツを選ぶ必要があります。また、デザインや生地が決まった状態で大量生産することから、デザインの選択肢も狭まります。
理想的なスーツが頭に浮かんでいるなら、既製品のスーツでは物足りなく感じてしまうでしょう。
品質で劣ることがある
全ての既製品のスーツにあてはまるわけではありませんが、コスト重視で作られたものは、オーダースーツと比べると生地や縫製のクオリティが劣ることがあります。高品質な生地特有の着心地の良さは感じられず、人によってはむしろ着心地が悪いと感じてしまうこともあるでしょう。
また、せっかく安価で購入しても耐久性が低く長持ちしないと、すぐに買い替えなくてはなりません。結果的にコストがかかってしまうケースもあるため、注意が必要です。
オーダースーツのメリット
オーダースーツのメリットは、既製品のデメリットを解消できる点です。既製品のデメリットが気になる、または受け入れ難いと感じる方には、オーダースーツがおすすめといえます。
ジャストサイズで格好良く決まる
スーツを格好良く着こなす最大のポイントは、自分の体型に合うスーツを着ることです。オーダースーツはサイズの幅が広く、仕立て方によっては細かな体型補正が可能です。例えば、猫背や反り腰、なで肩、いかり肩などの姿勢・体型にクセがある方や、筋肉質でアスリートのような体型の方でも、ジャストサイズで着心地の良いスーツを作れます。
着心地が良い
ビジネスパーソンの場合、毎日スーツを着用するため、着心地の良さはとくに重視するポイントではないでしょうか。オーダースーツのように自分の体型に合ったスーツを着ると、生地が引きつれるような感覚がほとんどありません。肩周りや腕、足などが動かしやすいため、窮屈さや疲れを感じにくくなります。
自分好みにカスタマイズできる
生地やポケット、裏地、ボタンなど、オーダースーツはデザインの細部にまでこだわることができます。自分の好みを反映したスーツを作れるため、大きな満足感を得られて既製品のスーツよりも愛着が湧きやすいでしょう。
また、こだわりのあるスーツを着ると気が引き締まり、仕事への自信につながるでしょう。 憧れの上司や先輩のような、スーツの似合う大人の男性を演出できるはずです。
オーダースーツのデメリット
メリットの大きいオーダースーツですが、下記のようなデメリットもあります。仕立てる際は、充分に理解した上でオーダーしましょう。
比較的高価である
オーダースーツは、既製品のスーツよりも相場が高めです。しかし、オーダースーツは仕立て方によって費用の幅が広く、例えばパターンオーダーは既製品のスーツとほぼ変わらない値段で作ることが可能です。
また、イージーオーダーは既製品のスーツより費用は少々高いですが、フルオーダーのように自由度の高いカスタマイズができること、丁寧な体型補正や縫製により長持ちしやすいことなどを考えると、コストパフォーマンスに優れているといえるでしょう。
手間がかかる
オーダースーツは自分のこだわりを詰め込めますが、その分手間がかかります。採寸、生地・デザイン・オプション選び、(フルオーダーの場合だと)仮縫い(試着)、本縫いと受け取るまでに期間を要するため、既製品のようにすぐに受け取ることはできません。明日・明後日ですぐにスーツが必要という方には不向きです。
既製品とオーダースーツ、どちらを選ぶべき?
既製品のスーツとオーダースーツのメリット・デメリットをご紹介しましたが、「結局はどちらを選べば良いの?」とお困りの方もいるでしょう。
既製品のスーツでネックなのはサイズ感ですが、既製品でも着心地に違和感がなく、また着用時の見た目も問題がない標準体型の方は、既製品のスーツを選んでも大丈夫です。加えて、経済的な余裕があまりなく、スーツの複数購入は厳しいという方も、今は既製品のスーツを選ぶと良いでしょう。
一方、既製品のスーツだとサイズが合わない方、スタイルアップしたい方、今のスーツに満足できない方、部下とは違ったスーツの着こなしを楽しみたいという方には、オーダースーツがおすすめです。まずは価格帯が良心的で、かつ手軽に作れるパターンオーダーまたはイージーオーダーから始めてみてはいかがでしょうか。
まとめ
スーツを短期的な消耗品か長期的に使用するものとして捉えるかどうかで、取るべき選択肢は変わるでしょう。しかし、既製品のスーツもオーダースーツも、どちらもビジネスパーソンにおすすめできる魅力があります。頑なにどちらかを選ぶのではなく、ふだんは既製品のスーツ、商談やプレゼンではオーダースーツといったように臨機応変に使い分けるのも選択肢の一つです。
既製品のスーツとオーダースーツ、それぞれの特徴を踏まえた上でどちらが自分に必要なのかをじっくり考えながら、最良の答えを導き出してみてください。
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