スーツの値段相場はどのくらい?値段による違いやコスパの良いスーツの選び方を紹介
その他(豆知識)
2022.5.28
ビジネスパーソンにとって、スーツは身だしなみに直結する重要なもの。スーツの着方一つで、相手に与える印象が大きく異なるため、自分に似合うもの、ビジネスシーンに適したものを選ぶ必要があります。しかしながら、スーツの価格は種類によってさまざまです。予算との兼ね合いもあるため、スーツを購入する前に値段の相場を知っておくことが大切です。
そこで今回は、スーツの相場に加えて、値段ごとで違うスーツの特徴や、コストパフォーマンスの良いスーツを選ぶ際のポイントをご紹介します。
スーツの値段相場
スーツの値段相場は、スーツの種類によって異なります。こちらでは、ビジネスシーンに着用するリクルートスーツとビジネススーツの値段相場について解説します。
リクルートスーツ
リクルートスーツの値段相場は、1万円〜3万円ほどです。
リクルートスーツは就職活動時に着用するスーツです。黒かネイビーの無地が主流で、学生でも購入しやすいリーズナブルな価格帯が多くみられます。
一般的に、就活シーズンは春から夏にかけての汗ばむ季節。そんな時期にほぼ毎日着用するため、「汗をかいても乾きやすい」「ストレッチが効いていて動きやすい」「シワになりにくい」「洗濯機で洗える」など機能性に優れたものが多くあります。基本的に長年の着用は想定されていないため、予算と照らし合わせて最適なものを選びましょう。
ビジネススーツ
ビジネススーツの値段相場は、1万円〜20万円ほどです。
ビジネススーツは価格帯が広く、ネット通販、スーツ量販店、スーツ専門店など購入する場所によっても値段が異なります。例えば、ネット通販なら1万円前後の価格帯のものもありますし、スーツ量販店なら2万円〜3万円ほどの価格帯が主流です。フィッターのいる専門店になると20万円以上の上質なスーツも販売されています。
デイリー使いならコストパフォーマンスを重視して選ぶのも良いでしょう。しかし、プレゼンや商談、取引先と会うなどの大事な局面では、やはり品質にこだわったスーツ選びが大切です。
必要なときに適したスーツを着用できるよう、値段の相場を押さえて準備をしておきましょう。
スーツの値段による違い
「何となく同じように見えるのに、値段が違うのはどうしてだろう」と疑問に感じる方もいるのではないでしょうか。スーツの値段は、生地や製造国、仕立ての方法で変わります。下記にて詳しくご紹介します。
生地
スーツに使用される生地の素材は、大きく分けて「天然繊維」と「合成繊維(化学繊維)」の2種類です。それぞれの違いは、下記のとおりです。
天然繊維
天然繊維は「自然界にそのまま存在する、人工的に作られていない繊維」のこと。スーツに使用される代表的な天然繊維には「ウール」「コットン」「カシミア」「シルク」の4種類があります。
天然繊維 |
特徴 |
ウール |
保湿性・吸水性・伸縮性・耐久性に優れており、シワにもなりにくいです。織り方で質感や性質が変わり、例えば「平織」は通気性が良く快適な着心地で、「綾織」は美しい光沢が魅力です。 |
コットン |
吸水性・耐久性・耐熱性に優れており、主に春夏用のスーツに使用されています。カジュアルな印象が強いためビジネスシーンには不向きですが、オフィスカジュアルや、プライベートでの着用にはおすすめです。 |
カシミア |
保温性に優れており、美しい光沢ときめ細やかな肌触りが魅力です。軽くて着心地が良いことから、高価ながら人気があります。繊細な素材なので、ここぞというときに着用する勝負スーツに向いています。 |
シルク |
真珠のように美しい光沢と、肌に吸い付くようななめらかな触り心地が魅力です。保温性が高く、静電気の発生を抑えられます。スーツでは、ウールなどと混紡されるケースが一般的です。 |
合成繊維
合成繊維は石油や石炭、水、空気、石灰石などを原料に合成された素材で、ポリエステルやナイロン、レーヨンなどが挙げられます。機能性が高く使い勝手が良いため、合成繊維が使われたスーツは、デイリー使いに重宝します。
合成繊維(化学繊維) |
特徴 |
ポリエステル |
弾力性があるため、丈夫でシワになりにくいという特徴があります。ウールと混紡したスーツには独特の光沢感があり、洗練された印象を与えるため、ポリエステルのスーツを好んで着用する方もいます。 |
ナイロン |
伸縮性と耐摩耗性に優れています。シワになりにくく、また速乾性もあるので、ナイロンのスーツはお手入れが容易です。ウールと混紡して使用することが多いです。 |
レーヨン |
シルクのような品のある光沢感と、肌触りの良さが魅力です。吸水性や通気性に優れているため、スーツの裏地にも使用されています。 環境に優しい再生繊維として注目されています。 スーツの表地として使用する場合は、ウールなどと混紡されます。 |
製造国
スーツの製造国が異なると、値段にも影響します。海外と国内で値段が変わる理由は下記のとおりです。
海外
海外製のスーツは、使われる生地や製造工程によって値段が大きく異なります。例えば、安価な生地を使用し海外(ベトナム・中国など)の工場で大量生産されたスーツは、値段がリーズナブルです。一方、イタリアやイギリス、アメリカといったスーツの本場に店を構える老舗ブランドのスーツは、品質が良く高価な生地を使用していることから価格は高くなります。
国内
国内で製造されたスーツは縫製の質が高く、見えない部分の仕立ても丁寧です。日本人の体格に合わせてパターンを作るため、既製品であっても比較的満足できる仕上がりになっています。技術力の高さなどから、海外製のスーツよりも高価になりがちです。
仕立ての方法
仕立て方によっても、スーツの値段には差があります。
既製品
既製品(既製スーツ)は、すでに完成した状態で販売されているスーツのことです。合成繊維を使用し、海外の工場で大量に作られているものが多いため、オーダーメイドのスーツよりも値段は安くなります。
オーダーメイド
オーダーメイドは、自分の体型に合わせてスーツを仕立てます。肩幅や腕の長さなど細かな部分を調整して自分にぴったりの1着を仕立てるため価格は高くなりがちです。ただ、オーダーメイドにも種類があり、既製品と変わらない値段で注文できるものもあるため、ビジネスパーソンにも人気があります。
コスパの良いスーツを選ぶためには?
スーツを購入する際は、どうしてスーツが必要なのか、なぜこのスーツは価格が安い(高い)のか、どんな生地が使われているのかなど、さまざまな点に注目することが大切です。
例えば、商談用のスーツを探しているのに安価で長持ちしないスーツを選ぶ人はいないでしょう。結果的に買い直すことになり、余計にコストがかかってしまいます。
スーツの値段には理由があります。値段だけでなく、その値段が妥当とされた理由も含めて判断することが、コストパフォーマンスの良いスーツを選ぶことにつながります。
コストパフォーマンスの高いスーツを選ぶなら、オーダーメイドのスーツ(以下、オーダースーツ)がおすすめです。先で述べたように、オーダースーツには既製品のスーツとほぼ変わらない値段で注文できるものもあります。自分の体型に合ったスーツを作ることができ、仕立て方によっては細かな体型補正も可能です。
自分のサイズに合ったスーツを着用すると生地などに負担がかからないため、スーツが長持ちします。安価な既製品のスーツを数年ごとに買い換えるよりも、1着を長く着用できるオーダースーツのほうが長い目で見たときのコストパフォーマンスが高いといえるのです。
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まとめ
スーツの値段はさまざまなので、予算と相談しながら自分に適したものを探しましょう。着用シーンやスーツそのものの品質にも注目することで、納得できるスーツ選びが可能になります。
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