スーツの採寸方法は2種類!採寸のポイントとタイプ別のスーツの特徴を解説
その他(豆知識)
2023.12.25
目次
自分の身体のサイズが分からなくてもスーツを購入することは可能です。しかし、スーツをかっこよく着こなすには、自分の身体に合ったサイズのスーツを選ぶ必要があります。そのため、一般的な採寸方法を知り、自らのサイズを把握しておくことが大切です。
そこで今回は、スーツの採寸方法や採寸する際のポイントについてご紹介します。あわせて、ジャストサイズのスーツを求めるならオーダースーツがおすすめの理由も解説しているので、ぜひ参考にしてみてください。
スーツの採寸方法は2種類
スーツの採寸方法は、主に「ヌード採寸」と「仕上がり寸法」の2つに分けられます。それぞれで測り方・測る際のポイントが異なるため、あらかじめ押さえておきましょう。
ヌード採寸
ヌード寸法とは、自分の身体をそのまま採寸することです。衣類を作る際の基準寸法であり、スーツ業界をはじめとする、さまざまなファッション業界で使われています。
ヌード寸法はまっすぐ立って測らなければならないため、ひとりで採寸するのは困難です。家族や友人に協力を仰ぎ、1〜2人に補助してもらうようにしましょう。
また、採寸時はワイシャツとパンツを着用し(普段ベルトをしているならベルトも着用)、鏡の前に立つのがポイントです。鏡で身体が水平になっているかをこまめに確認しながら測りましょう。
仕上がり寸法
出来上がり寸法とは、衣類そのものを採寸することを指し、自分の身体に合ったスーツをお持ちの場合におすすめの採寸方法です。「出来上がり寸法」「製品寸法」などと呼ばれることもあります。
出来上がり寸法を測る際は、机をはじめとする平らな場所にスーツを伸ばして置くことが大切です。シワが入っていたりたるんでいたりすると正確な寸法を図れなくなるため、ご注意ください。
スーツをはじめとする衣類は、ヌード寸法にゆとり分(ゆるみ分)を足して作られるのが一般的です。そのため、出来上がり寸法はヌード寸法よりも大きい数値になります。
採寸をする際のポイント
自分の身体の採寸は、測る箇所ごとに異なるポイントを踏まえて進めていくことが重要です。
なお、自己採寸の方法やサイズ表記の意味について以下の記事でご紹介しています。こちらもぜひあわせてご覧ください。
ジャケット(上半身)の採寸のポイント
ジャケット(上半身)の採寸のポイントは、以下のとおりです。
ヌード寸法 | 仕上がり寸法 | |
着丈 | 首の骨からお尻と太ももの境目までを測る。お好みで±1~2cm調整するのもあり。 | 襟の付け根から裾までを測る。背中の縫い目に沿ってまっすぐ測るのがポイント。 |
肩幅 | 肩先から反対の肩先までを測る。肩の丸みにメジャーを沿わせるのがコツ。 | 袖の縫い目から反対側の袖の縫い目までを測る。メジャーをまっすぐ伸ばすことが大切。 |
胸囲 | 脇の下にメジャーを通し、水平に一周まわして測る。自ら採寸する場合はメジャーのメモリを前に持ってきて確認する。 | 左右の脇下間を水平に測る。前のボタンを留めるのをお忘れなく。 |
中胴・胴囲 | お腹の最も出ている部分からメジャーを水平に一周まわして測る。お腹を平常時の状態に保つのがポイント。 | 前のボタンを留めた状態で、ウエストの最も細い部分を水平に測る。寸法は2倍にしてください。 |
袖丈 | 肩の落ちる部分から手首のくるぶしの下までを測る。左右別々に採寸する。 | 袖の縫い目から袖口の中心までを測る。メジャーをまっすぐ伸ばすことが大切。 |
手首・袖幅 | 手首の骨の上(くるぶしあたり)を測る。メジャーがズレないよう注意が必要。 | 袖の脇下部分を水平に測る。袖にシワがよらないよう注意が必要。 |
パンツ(下半身)の採寸のポイント
パンツ(下半身)の採寸のポイントは、以下のとおりです。
ヌード寸法 | 仕上がり寸法 | |
ウエスト | おへその下あたりでメジャーを水平に一周まわして測る。お腹を引っ込めないよう注意が必要。 | パンツのウエスト部分を水平に測る。寸法は2倍にしてください。 |
ヒップ | お尻の最も出ている部分にメジャーを当て、水平に一周まわして測る。姿勢を正すのがポイント。 | お尻の最も大きな部分を水平に測る。寸法は2倍にしてください。 |
太もも | 太ももの最も太い部分にメジャーを当て、水平に一周まわして測る。足が曲がらないようまっすぐ立つ。 | 太ももの最も大きな部分の内股縫い合わせ位置からパンツの端までを測る。メジャーが斜めにならないよう注意が必要。 |
膝幅 | 膝の中央でメジャーを一周させて測る。曲がる部分のちょうど中央にメジャーを当てるのがポイント。 | 股下部分を半分に折り、折り目から5cmほど上の部分を水平に測る。 |
スラックス丈 | 股上と股下を垂直に測る。ベルトの上から足の側面までメジャーを伸ばして測るのもあり。 | 股上と股下を測る。パンツの縦の長さをそのまま測るのもあり。 |
ベストの採寸のポイント
ベストの採寸のポイントは、以下のとおりです。
背丈 | 第七脊椎骨より背骨を通り、パンツの上端までを測り、7cmプラスする。 |
B半寸 | 「胸囲÷2+3.5」を標準とし、好みによって増減させる。 |
W半寸 | 「中胴÷2+4.5」を標準とし、好みによって増減させる。 |
サイズ表記が同じでもスーツのタイプで着心地は変わる
スーツと一言でいっても、そのタイプはさまざまです。同じサイズでもタイプが異なれば着心地が変わることもあるため、スーツを購入する際は必ず試着をしましょう。
細身のスーツ
細身のスーツは、身体にフィットするように仕立てられています。そのため、自分の身体にフィットしすぎるサイズだと、しゃがんだときに窮屈さを感じる可能性があります。最悪の場合、スーツが破けてしまう可能性もあるので、もしキツい場合は一回りほど大きいサイズを選ぶのがおすすめです。
ベーシックなスタイルのスーツ
ベーシックなスタイルのスーツは、ゆとりができるように仕立てられています。そのため、事前に採寸したサイズを選ぶと場合によっては大きすぎると感じることもあるでしょう。
実際に試着して着心地を確かめた上で、サイズを上げるか下げるか判断することをおすすめします。
オーダースーツならジャストサイズのスーツがお仕立て可能!
「自分の身体に合ったスーツが欲しい」という場合は、既製品ではなくオーダースーツを選ぶのがおすすめです。
オーダースーツの場合、身体のサイズを採寸した上でスーツを仕立てることができ、オーダー方法によっては細かな体型補正が可能です。姿勢・体型にクセがあったり、筋肉質で大きな体型だったりしても、ジャストサイズで着心地の良いスーツを仕立てられます。
また、オーダースーツならスーツの色や生地、デザインを自由に決められます。自分の好みを最大限に反映したスーツを作れるため、既製品のスーツよりも愛着が湧きやすいでしょう。
オーダースーツには、価格帯が良心的なオーダー方法である「パターンオーダー」「イージーオーダー」もあります。まずはこれらで仕立ててみてはいかがでしょうか。
まとめ
ヌード採寸で自分の身体のサイズを知る、または仕上がり寸法で手持ちのスーツのサイズを知ることは、自分の体型に合ったスーツを購入するために必要不可欠です。
サイズが合ったスーツは着心地が良い上に、変にシワがよることがないので長持ちします。そのため、スーツを新調する際は必ず自分のサイズを把握するようにしましょう。
サイズ感にとことんこだわりたい場合は、オーダースーツを仕立てるのも一案です。
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